〈編集趣旨〉
地盤工学の設計において,数多くの評価式が用いられていますが,通常,その式がどのように導かれたものであるかを意識しないで使っています。その式が導かれた時の仮定や適用範囲などを棚上げにしたまま,独り歩きしている恐れがあります。今月の特集では,設計に用いる地盤定数の評価式の根拠や使用上の留意事項などを土質力学の原理から分かり易く解説します。本誌では2009年10月号から2011年3月号まで「この式どうやってできたの?どう使うの?」という18回の連載を行い,多くの読者から好評をいただきました。この時の企画の内容を再考し,一回の特集号にまとめました。今回の企画では,新たなテーマの推定式も含まれており,前回の連載からさらに掘り進んだ内容になっています。日常の設計業務において地盤特性や挙動の評価式を使うときに一度原点に立ち戻ってみてはいかがでしょうか。
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