2024年8月号特 集 建設発生土の利活用 総括編集 三反畑 勇 委員 |
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巻頭言 | 建設発生土の適正な利活用に向けて | 嘉門 雅史 |
総 説 | 発生土の利活用を支えるもの―自然由来,建設汚泥,環境影響評価など― | 勝見 武 |
各 論 | 建設発生土の有効利用の推進 | 祢津 知広 |
各 論 | 建設発生土の土質改良プラント認証制度 | 新妻 弘章・橋立 健司・河原 一弘・松橋 宏明 |
各 論 | 静岡県独自のマッチングシステムによる建設発生土の有効利用 | 牧野 忠広 |
各 論 | 建設発生土リサイクル徹底に向けて―土質改良プラント・ストックヤードの活用方策― | 髙野 昇 |
各 論 | 建設工事における自然由来重金属等含有岩石・土壌への対応 | 乾 徹 |
報 文 | 首都圏における建設発生土の有効利用―建設資源広域利用センター(UCR)の取組み― | 大庭 孝之・米沢 英樹 |
報 文 | 建設発生土トレーサビリティシステム―SSTRACE®SYSTEM― | 髙野 昇・新妻 弘章・河原 一弘 |
報 文 | 建設発生土のトレーサビリティ確保と生産性向上の事例 | 渡邉 高也 |
報 文 | 「建設発生土の土質改良プラント認証事業」の取得を得て | 大和田伸也 |
報 文 | 軟弱地盤における建設発生土の利活用 | 三上 英明・生島 直輝・山岸 弘征・宮野 友輔 |
報 文 | 新東名高速道路における愛鷹ロームの高盛土 | 中村 洋丈 |
報 文 | 現場発生土を用いた急峻な谷部および急傾斜部における補強高盛土の事例 | 中上 竜吾・天本 克也・亀田 剛志・薛 天樂・石黒 健 |
報 文 | トンネル発生土を用いた谷埋め高盛土の沈下量の予測と実測 | 関根 勇人・飯塚 貴洋・松丸 貴樹 |
報 文 | 粗石を含むトンネル建設発生土を用いた鉄道盛土の試験施工と動態観測 | 中島 進・中村 貴久・川中島寛幸 |
報 文 | 固化破砕土の活用事例 | 佐藤 厚子・山木 正彦・廣瀬 純司・山崎 智弘 |
報 文 | 中層混合処理工施工時に発生する盛上がり土の有効利用事例 | 中徳 基哉・豊嶋 宏幸・佐々木 徹 |
報 文 | 建設発生土を有効活用したサンドコンパクションパイル工法(リソイルPro工法) | 高田 英典・矢部 浩史・伊藤 竹史・竹内 秀克・永石 雅大 |
報 文 | 豪雨災害復旧での発生土活用―改良土による決壊した堤防の早期復旧― | 道 勇治 |
報 文 | トンネル掘削工事に伴う重金属含有土封じ込め対策事例 | 岡﨑啓一朗 |
報 文 | 山岳トンネルにおける自然由来汚染掘削土の吸着マットを用いた盛土適用事例 | 中戸 敬明・三浦 俊彦 |
報 文 | 山岳トンネル掘削土の重金属対策の効率化事例 | 檜 一茂・佐藤 大樹・隅倉 光博 |
報 文 | 乾式磁力選別処理によるトンネル掘削土の処理事例 | 吉 俊輔 |
連 載 | 地盤のばらつき評価と設計・施工への展開 第5回 サンプリングによる誤差(乱れの評価) |
利藤 房男 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第104回 | 髙田美音マリノ |
〈編集趣旨〉
国土交通省の「建設リサイクル推進計画2020」によると建設発生土のリサイクル率は達成基準の80%以上をほぼ達成し,建設現場等での更なる有効利用を図るために官民一体での相互有効利用のマッチングも進められている。一方で建設発生土の不適切な処理によって大きな社会問題を引き起こした事例もある。盛土規制法への対応や自然由来重金属等へのリスク管理も適切に行う必要があり,トレーサビリティ確保は重要課題の一つである。本特集号では,建設発生土の「質を重視するリサイクル」が求められている現状を踏まえ,最近の動向や具体的な有用事例を紹介する。なお,本誌4月号では盛土規制法に関する特集が組まれ,含水比が高い泥土の活用技術に関する特集号も現在企画中である。一連の特集号は建設発生土の利活用に関する現状と課題の理解に役立ち,地球環境の保護と持続可能な社会の実現に向けた取組みという点でも読者にとって参考になるものと確信します。(三反畑勇)