2024年5月号特 集 基礎工における急速施工・工期短縮 総括編集 青木・嶋田 各委員 |
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巻頭言 | 工期・人・技術・予算 | 福田 敬大 |
総 説 | 基礎工における急速施工・工期短縮施策の現状と技術動向 | 青木一二三・嶋田 洋一 |
報 文 | 超高層ビルにおける大規模逆打ち工事での基礎設計と施工の合理化による工期短縮策―JPタワー大阪建設工事― | 佐藤 俊介・大谷 康二・熊野 豪人・浦瀬 誠・城戸 隆宏 |
報 文 | 全面フラット構台による場所打ち杭の施工―(仮称)銀座6丁目計画― | 菅原 哲治・新居 俊夫 |
報 文 | ICT重機活用による掘削工事の改善―プロロジス猪名川1プロジェクト― | 邨上 康記 |
報 文 | 工期設定が厳しい大規模造成工事における急速施工・工期短縮 | 三原 良介 |
報 文 | 新阿蘇大橋工事の下部構造における工期短縮への取組み | 金本龍之介 |
報 文 | 首都高速高速大師橋更新事業における基礎工 | 加藤 恭介・川原 純一・竹林 丈 |
報 文 | 河川内での橋梁下部工施工における工程短縮事例―常磐自動車道岩沼工事(阿武隈大橋下部工)― | 三谷祐一郎・松井 祐一・山田伝一郎 |
報 文 | 山岳急峻地における作業構台の工期短縮 | 大賀 琢麻・下村 哲雄・田々邉博治・鈴木 麻鈴 |
報 文 | 大深度開削トンネルにおけるハーフプレキャスト頂版採用による工期短縮 | 藤名 瑞耀・坂本 明伸・神田 基・太田 匡司・長岡 潤・高尾 紘典 |
報 文 | 硬質地盤における軌道内への仮設鋼矢板打設実施例―松高前通線整備事業東武東上線立体交差化工事― | 島崎 省二 |
報 文 | 道路拡幅事業に伴う営業線軌道直下における橋台場所打ち杭(TBH杭)の施工報告 | 三澤 芳康・土屋 順・岡田 久輝・大石健太郎・清水 竜也 |
報 文 | 工期短縮に向けた営業線近接施工における仮土留め対策工法の報告―東海道線支線地下化工事― | 高 鳴笛・荒木 信武・藤澤 量子・西川 昌輝 |
報 文 | 駅構内での大口径場所打ち杭(TBH)施工方法の改善 | 福島 賢二 |
報 文 | 3次元FEM解析を用いたニューマチックケーソンの工程短縮検討 | 永田 俊範・藤井 拓己・波多野正邦・松村 直樹 |
報 文 | 浄水場建設工事における格子状深層混合処理工法の適用 | 松本 幸久・仙名 宏・本吉 文明・後藤田忠久・大藤 泰彦 |
報 文 | 大断面大深度立坑工事における工程短縮に関する検討 | 南元 大輔 |
報 文 | 開削工法における生産性向上の取組み | 飯田 裕久 |
報 文 | ICT・DX技術導入による熱海土石流災害の早期復旧 | 大丸雄一郎 |
報 文 | 66kV変圧器基礎へのプレキャスト工法の適用による工期短縮 | 中村 直樹・大久保 洵・清水 博文・吉本 正浩 |
報 文 | 北海道内陸部の丘陵地帯における陸上風力発電機基礎の施工―留寿都風力発電所建設工事― | 広木 駿介・岡田 直樹・和田 篤・飯干晃太朗 |
報 文 | 地盤改良を用いた大規模掘削の無支保工化による基礎躯体工程短縮 | 伊藤 雅通 |
報 文 | 多方向スラリー揺動撹拌工法の地盤改良土留めへの適用事例 | 西尾 竜文 |
報 文 | ニューマチックケーソンの自動運転システムによる生産性向上 | 根岸 直人・進藤 匡浩・中川 大地・倉知 禎直 |
報 文 | ニューマチックケーソン施工における工期短縮の方策 | 藤井 謙・宮﨑 昌哉・並木 智和 |
報 文 | 高機動性重仮設工法(LIBRA工法・MJP工法)による基礎工の急速施工と工期短縮 | 衣笠 正則・井上 雅弘 |
連 載 | 地盤のばらつき評価と設計・施工への展開 第2回 建築基礎に併用されたセメント系固化改良地盤のせん断波速度 |
浅香 美治・石川 明 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第101回 | 瀧口真衣子 |
インフォメーション | 電動小型杭打機『DHJ-15E』の試作機が完成/日本車輌製造㈱・㈱テノックス |
〈編集趣旨〉
道路の立体交差化事業では,車線規制や徐行前提の急曲線仮設道路などの規制期間を短くできる急速施工技術が開発され,鉄道の連続立体交差化事業では,営業線の運行間合いや近接施工などに対処できる高架橋等の急速施工技術が開発されてきました。また,河川橋梁では,非出水期の限られた期間に施工するために,ケーソン等の大型基礎の急速施工技術が必要とされています。建築では,高層化に伴い躯体並びに内外装,設備工事における工期短縮に関する方策,技術が採用されていますが,基礎杭や地下室の築造についても工期短縮が要求され,急速施工技術が求められています。建設業界では働き方改革で労働時間の適正化が必須となる中で,さらなる急速施工技術の実用化が求められている状況です。このほか,頻発する自然災害に対する復旧・復興や老朽インフラの補強,補修など,急速施工・工期短縮に対する取り組みも一般化しています。
本誌において,基礎工に特化した「急速施工・工期短縮」の特集を組むのは初めてであります。各事業体及び建設会社等における基礎工の急速施工・工期短縮に対する創意工夫による取組みと実施例についてご紹介いたします。(青木一二三・嶋田洋一)