2024年1月号特 集 土木遺産と基礎工 総括編集 舘山・菊池・臼田 各委員 |
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グラビア | 土木遺産と基礎工 | |
巻頭言 | 土木遺産と民藝―技術者の教養としての土木遺産 | 天野 光一 |
総 説 | 近代化遺産の基礎構造と建設材料強度 | 正垣 孝晴 |
各 論 | 鉄道における近代化遺産と基礎工 | 小野田 滋 |
各 論 | 道路橋の土木遺産と基礎工 | 紅林 章央 |
各 論 | 港湾施設における土木遺産と基礎工 | 吉田 秀樹 |
各 論 | 河川堤防とダムの土木遺産と基礎工 | 岡田 一天 |
各 論 | 砂防の土木遺産と基礎処理 | 酒谷 幸彦 |
報 文 | 高輪築堤―わが国初の鉄道が開業した際の海上築堤― | 野澤伸一郎 |
報 文 | 関門トンネル―世界初の本格的な海底トンネル― | 瀧口 将志・淵脇 晃・油布 史朗 |
報 文 | 余部橋梁―1912年完成,橋守が守り続けた100年橋梁― | 木村 元哉 |
報 文 | 新永間市街線高架橋―明治の鉄道遺構 東京レンガ高架橋― | 松尾 伸二・中村 兆治 |
報 文 | 地下鉄銀座線―東洋初の地下鉄― | 山本 努・磯崎 光・芳賀奈津美 |
報 文 | 文化財を支える基礎とその保全―清州橋の基礎工― | 加藤 順一・佐伯 宗大 |
報 文 | 土木遺産と常磐橋 | 寺内 康史 |
報 文 | 小樽港北防波堤―日本初の本格的コンクリート防波堤― | 関口信一郎 |
報 文 | 鹿島港整備関連施設群―世界有数の掘込み式港湾― | 大谷 琢磨 |
報 文 | 横浜港新港ふ頭関東大震災復興岸壁群―関東大震災から100年― | 神田 尚樹・福本 裕哉・阿部 源 |
報 文 | 若松港築港関連施設群 | 北原 政宏 |
報 文 | 100年間東京を守り通した荒川放水路を含む東京東部低地放水路群を土木遺産に | 土屋 信行 |
報 文 | 小名木川―江戸時代から続く「塩の道」― | 加賀屋博文 |
報 文 | 土木遺産とダム―戦後ダム施設の歴史・文化的価値 | 岡田 一天 |
報 文 | 大源太川第1号砂防堰堤―石積みとアーチ構造が深緑の渓谷と織り成す美しい景観― | 渡邊 尚 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第97回 | 岩澤 優衣 |
「基礎工」令和5年(2023年)既刊号総目次 |
〈編集趣旨〉
新年おめでとうございます。本年も基礎工をよろしくお願い申し上げます。
さて,基礎工の新年号は通常号と趣を変えて,読者の興味や技術者としてのやりがいを抱いてもらえるような明るい話題を志向しております。そこで今回は「土木遺産」を特集として取り上げてみました。ここでの土木遺産の定義ですが,土木学会では「幕末以降に西洋の近代土木技術が導入されてから第二次世界大戦以前までに造られた土木施設のうち現存しているもの」と定義し,保存に資するものについては土木学会選奨土木遺産として認定を行っております。また,建設コンサルタンツ協会では,「世紀を超えて我々の生活を支え続けている構造物」と定義し,機関誌においてシリーズで紹介している例があります。本特集号ではこれらを参考に,特に基礎工にゆかりのあるものについて紹介いたしました。
ここで紹介する土木遺産は地域にとって特別な存在であり,その前に立つと先人の知恵や当時の技術者のチャレンジ精神が感じられる魅力的なものばかりです。そのようなことに思いを馳せて,気軽にお読み頂ければ幸いです。