2022年11月号特 集 多様化するケーソン工法 総括編集 小宅 知行 委員 |
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巻頭言 | 地下空間利用におけるケーソン工法の役割 | 清宮 理 |
総説 | ケーソン工法の設計施工技術の変遷と今後の技術開発の方向性 | 七澤 利明 |
各論 | 東京都におけるニューマチックケーソン工法を活用した下水道施設 | 長尾 和明 |
各論 | 根入れを有するケーソンの港湾構造物への適用 | 長尾 毅 |
各論 | ケーソン施工環境におけるi-Constructionの役割 | 菊池 耕生 |
報文 | 国内最大級の平面積を有するニューマチックケーソンの同時沈設 | 加藤 北人・渡辺 尚也 |
報文 | 沈埋トンネル(東京港臨港道路南北線)における張出し部・仮壁構造を採用した接続部立坑の構築 | 神田 基・坂本 明伸・小野 哲典・竹谷 純一 |
報文 | 大深度・大断面のシールド工事用立坑を2基同時施工-ニューマチックケーソン工法- | 高橋 和也・久保 宏太 |
報文 | 超軟弱粘性土地盤でのニューマチックケーソン基礎の過沈下防止対策検討-北陸新幹線細坪架道橋- | 加藤 勝則・佐藤 隆宏・吉原 和輝 |
報文 | 供用する自動車専用道路の中央分離帯における橋脚基礎の施工 | 石川 博英 |
報文 | LRT事業における鬼怒川橋梁のニューマチックケーソン基礎を適用した施工事例 | 溝辺 明・山崎 一裕・平野 新 |
報文 | ニューマチックケーソン工法による地下書庫の構築 | 野城 智也・川添 善行・冨永 祐明・遠藤 和雄 |
報文 | 大深度ニューマチックケーソン工法におけるICT活用事例 | 立澤 延泰・小松 祥子 |
報文 | 自動化オープンケーソン工法の最近の施工事例と技術動向 | 秋田 満留・畑 真哉・植田 純一 |
報文 | 立坑,橋梁基礎の最近の施工事例と技術動向-アーバンリング工法 | 濱田 良幸・松岡 馨・?橋 達也 |
報文 | 底部拡幅型根入れケーソン基礎式桟橋の耐震性評価 | 長尾 毅・倉知 禎直 |
報文 | ニューマチックケーソンの構造の合理化検討 | 岩波 基 |
報文 | ニューマチックケーソンを活用した可動式港口締切技術の提案 | 藤井 直・高木 泰士・荒木 健人・富安 良一・菅野 高弘 |
報文 | ニューマチックケーソン施工時の周辺影響解析に対する粒子法の活用 | 桐山 貴俊・關 浩太郎・遠藤 和雄・前田 裕一 |
報文 | ニューマチックケーソンの刃口部極限支持力に関する模型実験 | 下村 双葉・高橋 章浩・倉知 禎直 |
報文 | ケーソン基礎の死荷重安全率と地震後残留沈下量の関係に着目したアルミ棒積層体模型実験 | 西岡 英俊・磯部 祐輝・吉田 広基 |
報文 | オープンケーソン基礎における施工中の支持力確認方法 | 笹岡 里衣・福島 陽・吉田 輝・南部 泰範・古関 潤一 |
報文 | ニューマチックケーソン工法の自動化に関する現場実証報告 | 橘 伸一・都川 信吾・稲川 雄宣・照井 太一・石川貴一朗・角田 敦史 |
報文 | AIを用いたケーソン沈設時の姿勢制御の試み | 進藤 匡浩・速水 悟 |
報文 | ニューマチックケーソン工法中埋めコンクリートの打込み管理 | 立川 大介・赤池 考起 |
報文 | ニューマチックケーソンにおける総合健康管理システム | 星 恵輔 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第83回 | 萬井 恵 |
インフォメーション | 第18回景観・デザイン研究発表会開催のご案内/(公社)土木学会景観・デザイン委員会 | |
TOPIC | 地盤技術フォーラム2022を開催 |
〈編集趣旨〉
最近のケーソン工法が用いられる地下構造物としては,橋梁基礎や立坑はもとより,気候変動や巨大地震に備えるための地下雨水貯留池や港湾施設,また特殊な例として建築地下室などがあり,多様な分野でケーソン工法が適用されています。その理由は構造物の平面積5,000m2を超える大型化や深度100mを超える大深度化を実現するために様々な技術的発展をしてきたことにあります。更なるケーソン工法の研究開発のトレンドとして,完成時の変形強度特性の研究のほかに,施工時の地盤反力分布や周辺地盤挙動の解明,躯体のプレキャスト化や部材の合理化,ICTやAIを活用した施工の試みなどが行われ,安全性や生産性の向上が進められています。
本特集号では,これらの状況を踏まえ,ケーソン工法の設計法の変遷や設計法の開発動向,使用目的に応じたケーソン工法の適用範囲や事例または課題,施工管理の高度化または施工時の地質・地盤リスクへの対応等について幅広く紹介します。