2021年11月号特 集 将来の巨大地震による災害への備えの新たな展開 総括編集 菊池・渡辺 両委員 |
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巻頭言 | 巨大地震による災害への備え | 安田 進 |
総説 | 地盤震動と強震観測から考える構造物・基礎の耐震性 | 永野 正行 |
総説 | 地盤の地震対策技術の新たな展開-地盤の地震災害リスクの認識と耐震性評価法の高度化- | 風間 基樹・加村 晃良 |
総説 | 大規模地震・津波に対する沿岸・港湾構造物の設計技術の動向と方向性 | 宮田 正史・鈴木高二朗・竹信 正寛 |
各論 | 過去の巨大地震災害を教訓にした防災哲学の構築に向けて | 武村 雅之 |
各論 | 津波予測と対策 | 富田 孝史 |
各論 | 道路施設における地震災害などへの取組み | 松本 章 |
各論 | 鉄道施設における地震災害への備えの新たな展開 | 豊岡 亮洋 |
各論 | 建築における将来の地震災害への備え-日本建築学会基礎構造運営委員会の取組み- | 田村 修次 |
各論 | 建築分野における地震災害への新たな取組み | 井上 波彦 |
各論 | 大規模盛土造成地における安全性の確保に向けた取組み | 井上 洋之 |
各論 | 津波に対する建築物の安全性向上の取組み | 奥田 泰雄 |
各論 | 港湾・空港施設における地震災害への備えの新たな展開 | 小濱 英司 |
各論 | 農業施設における地震災害への備えの新たな展開 | 毛利 栄征・吉迫 宏 |
各論 | 電気設備における地震災害への備えの現状と新たな展開 | 石川 智巳・小早川博亮・石丸 真・湯山安由美 |
各論 | 災害廃棄物の再資源化とその備え-円滑な復興に向けて- | 高井 敦史・勝見 武 |
報文 | 被災原子力発電所の廃止措置に向けた基礎工の応用-福島第一原子力発電所を例に- | 小峯 秀雄・阿部慎太郎・鈴木 忠勝・本間 美湖 |
報文 | 高速道路盛土の耐震性能向上に関するNEXCO総研の取組み | 川井田 実 |
報文 | 本四備讃線鉄道構造物の耐震補強の概要 | 笹岡 良治・菊地 佳誉・角野 拓真・笠原 康平・中田 裕喜 |
報文 | 相馬港における岸壁の耐震強化事例 | 佐々木 誠・早川 修 |
報文 | 戸建住宅の液状化リスクへの対応策についての考察-平成28年熊本地震による戸建住宅の住宅・宅地被害アンケート調査結果より- | 村田 英樹 |
報文 | 宮古市三王団地の宅地造成盛土の管理事例 | 斉藤 広・馬場 敬之 |
報文 | 近年の地震災害における廃棄物処理の事例紹介 | 花木 陽人・吉田 英樹・遠藤 和人 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第71回 | 山田 優子 |
新刊紹介 | 土工構造物における性能設計の実務と展望/丸善出版 |
〈編集趣旨〉
2011年東北地方太平洋沖地震から10年たち,その後も熊本,大阪北部,胆振東部などで大規模地震が頻発しており,最近では2021年3月に福島県沖で2011年東北地方太平洋沖地震の余震とみられる地震も発生しています。2011年の地震以降,日本列島は地震活動期に入っているといわれており,今後発生するといわれている南海・東南海地震に代表される巨大地震よる被災も危惧されるところです。兵庫県南部地震を契機に,我が国の地震対策が大きく変わり,順次対策が施されてきていますが,度重なる地震により様々な形態の災害を経験してきているため,災害対策の考え方,災害対策に対する国民の要求も大きく変化してきています。
本特集では,各機関で来たり来る大規模地震に対する備えがどのように準備されているかを取りまとめさせていただきました。また,具体的な対応事例についても報告いただいております。本特集が,今後の地震対策に少しでもお役に立てれば幸いです。