2020年10月号特 集 場所打ちコンクリート杭の施工管理のポイント 総括編集 桑原・青木 両委員 |
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巻頭言 | 名は体を表しているか | 木村 亮 |
総説 | 場所打ちコンクリート杭の施工管理の役割とその将来像 | 加倉井正昭 |
各論 | 場所打ちコンクリート杭の施工に必要な地盤調査のポイント | 青木 雅路 |
各論 | 道路橋におけるオールケーシング工法の設計・施工管理 | 西田 秀明・吉田 英二 |
各論 | 場所打ちコンクリート拡底杭の品質管理の現状と課題 | 藤井 衛 |
各論 | 場所打ちコンクリート杭の設計基準による支持力特性の比較 | 青木一二三 |
各論 | アースドリル工法における安定液管理の現状と課題 | 宮本和徹 |
各論 | 無溶接工法における鉄筋かごの製作・建込み時のポイント | 矢田 哲也 |
報文 | オールケーシング工法の施工管理装置 | 堀川 剛 |
報文 | スライム測定および先端地盤強度確認システムSQUID | 西村 真二 |
報文 | 支持層確認用の貫入試験装置(Rebec) | 樫本 孝彦・樫本 裕輔 |
報文 | 不陸支持層の推定方法 | 佐野 大作・福田 健 |
報文 | 先端強化型場所打ち杭(SENTANパイル工法)の施工管理・品質管理 | 小川 敦・西垣 和弘・中出 剛・川島 真澄・神田 政幸 |
報文 | ICT/IoT技術を活用した安定液の品質管理 | 和知 康晴・三浦 俊彦・吉本 和哲・森下 智貴 |
報文 | リモ・ベントリーシステムを使用した良液置換工法 | 近藤 豊史・藤井 敬次・松元 正一 |
報文 | 狭い敷地における安定液の管理 | 山田 正毅・宮本 和徹 |
報文 | 場所打ち杭のコンクリート強度打分け実験 | 阿部 一茂・眞野 英之 |
報文 | 場所打ち杭のコンクリート打込み実験と流動解析 | 石崎 定幸・富田菜都美・渡邊 徹・成原 弘之 |
報文 | 場所打ち鋼管コンクリート杭の原位置施工試験 | 若井 修一・金子 桂大・嵯峨 裕輝 |
報文 | 場所打ち杭への中・高流動コンクリート適用事例 | 全 振煥・依田 和久 |
報文 | レーダーによる場所打ち杭の出来形確認技術 | 藤森 健史・勝二 理智・萩原 由訓 |
報文 | 場所打ち杭の衝撃弾性波試験に基づく杭長診断 | 堀田 洋之・大和 由佳・木村 匠・桂 豊 |
報文 | 岩盤における拡底杭工法-E・Rock工法- | 早川 哲生・宮本 和徹・矢幡 憲一 |
報文 | 特殊土の火山灰地盤における場所打ちコンクリート杭の鉛直支持機構および施工管理 | 冨澤 幸一 |
報文 | 築後51年・30年の場所打ちコンクリート杭の掘出し調査 | 若井 修一・佐原 守 |
報文 | 鉄道近接工事における場所打ち杭の施工管理・品質管理事例 | 滝沢 聡・高橋 徹 |
報文 | 低空頭における杭施工の事例 | 鬼橋 保祐・佃 昌紀・八木 英高 |
報文 | 鉄筋かご無溶接工法の各種金具例と施工事例 | 今井 康幸 |
報文 | オールケーシング工法における大口径・大深度施工の留意点 | 水島 章二 |
報文 | アースドリル拡底杭工法の施工事例 | 田中 昌史 |
コラム | 基礎施工士の変遷について | 本郷 康嗣 |
寄稿 | 杭引抜き孔の再生改良工法の開発-FUNC-RES工法- | 北島 明・三嶋 伸也・千種 信之 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第58回 | 高原 美穂 |
連載 | 次世代へ伝えたい私の思い 第37回 歴史と経験に学び,現場に根ざした自分流の経験智を創ろう | 大島 洋志 |
〈編集趣旨〉
供用中のマンションの一部で沈下や傾斜が生じ,このトラブルを契機として,杭工事における施工管理が社会問題化してから5年が経過しました。建築分野では国を先頭に設計・施工関連団体が一斉に動いて,新しい工事監理や施工管理体制の導入も図られました。
場所打ちコンクリート杭の施工管理に関して,本誌『基礎工』では平成28年3月号で「場所打ちコンクリート杭の品質管理」,その翌年には「杭の支持層到達確認技術」と題する特集号を企画しています。また,日本基礎建設協会は平成28年6月に『場所打ちコンクリート杭施工指針・同解説』を,また令和元年6月に『場所打ちコンクリート杭の施工』と題するマニュアルをそれぞれ改定・刊行しています。さらに,日本建設業連合会地盤基礎専門部会は平成29年6月に『場所打ちコンクリート杭の品質管理のポイント』と題する報告会を開き,建設業の立場からの提言を行っています。
本特集号は,場所打ちコンクリート杭の設計・施工において重要となるポイントについて,まず,総説・各論で解説を行い,報文ではそれらに対応した具体的事例を集めております。これらの内容は場所打ちコンクリート杭の設計・施工に従事される方の参考になる情報が満載されていると確信しております。最後までお読みいただければ幸いです。