2020年8月号特 集 補強土工法の最新動向 総括編集 舘山・横田 両委員 |
|
巻頭言 | 補強土構造物だから? 補強土構造物こそ? | 龍岡 文夫 |
総説 | 補強土の地震時残留変位・変形 | 古関 潤一 |
総説 | ある補強土壁の変状事例から学んだ教訓と課題 | 澁谷 啓 |
各論 | フランスにおける補強土壁の動向と日本の補強土工法の海外展開 | 渡邉 健治 |
各論 | 鉄道における補強土技術の発展と適用動向 | 中島 進・松丸 貴樹・神田 政幸 |
各論 | 整備新幹線における最近の取組み-補強土壁の高度利用- | 米澤 豊司 |
各論 | 道路における最近の取組み-被災事例から見た課題と対策- | 澤松 俊寿・宮武 裕昭 |
各論 | 高速道路での最近の取組み-補強土壁の維持管理- | 佐野 良久 |
報文 | 道路におけるジオテキスタイル補強土工法の最近の取組み | 明永 卓也 |
報文 | テールアルメ工法の最新の取組み | 新田 武彦 |
報文 | 多数アンカー式補強土壁工法の最近の取組み | 小浪 岳治 |
報文 | RRR工法の最近の取組み | 岡本 正広 |
報文 | 積雪寒冷環境における補強土壁の挙動解明と品質確保 | 川尻 峻三・橋本 聖 |
報文 | ジオテキブロック工法による三面一体化堤防の施工事例 | 泉 明良・松島 健一 |
報文 | 高速道路における補強土壁の活用とその課題 | 安部 哲生 |
報文 | ジオセルを用いた補強土壁工法の適用事例 | 原田 道幸 |
報文 | 新型ジオグリッドによる路盤補強工法 | 木村 宗祐・鈴木 和成 |
報文 | 九州新幹線におけるGRS構造物の活用 | 曽我 大介・川中島寛幸・阪田 暁 |
報文 | 豪雨で被災した鉄道盛土の早期復旧に対する補強土工法の適用 | 江崎 幸平・中山 俊一・阿部 慶太・中島 進 |
報文 | 豪雨で被災した橋台前面護岸・盛土復旧における補強土工法の適用 | 川村 力・工藤 雅史・中島 進・佐名川太亮 |
報文 | 大口径パイプラインの補強土工法による耐震対策 | 毛利 栄征 |
報文 | インドネシアで初めて適用された剛壁面を有する盛土補強土擁壁 | 冨田 佑一 |
報文 | 橋台背面アプローチ部等への補強土壁の適用に関する国総研の取組み | 藤田 智弘・岡崎 貴斎・七澤 利明 |
報文 | テールアルメ壁工法の被災事例から得られた課題と対策 | 志村 直紀 |
報文 | 多数アンカー式補強土壁の補強材診断技術の開発 | 林 豪人 |
報文 | 寒冷地におけるジオグリッド補強土工法の維持管理 | 久保 哲也 |
報文 | 壁面材に地場産の大型積みブロックを用いた補強土壁工法-チサン(地産)ウォール工法- | 坂場 義雄・鈴木 正己 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第56回 | 大山妃香里 |
連載 | 次世代へ伝えたい私の思い 第36回 目標のない人生は〈行く先の書いてない電車に乗っているようなもの〉 | 今村 遼平 |
〈編集趣旨〉
補強土工法には,補強材と壁面工との組み合わせの違いを特徴とした多種多様な工法があり,擁壁の代替え構造物として広く用いられるようになりました。しかしながら,現場での適用が進むに連れて,地震や雨,洗堀や凍上などに起因した変状や崩壊も散見されるようになっており,要求性能や現場条件に応じた適切な工法の選択が求められております。一方,補強土工法の新しい使われ方として,堤防の越流対策や土石流堰堤などに用いる試みや,補強土橋台,補強土橋梁といった高級構造物への適用もなされております。また,日本で開発された工法の海外展開や,各種規基準類が性能設計に変更されたのを契機に,補強土壁の性能設計法についても整備されつつあります。
本特集号ではこれらの状況に鑑み,補強土工法の最新の動向や,現状における課題や将来に向けた取り組みについて紹介することとしました。読者の皆様が補強土工法を採用される際の一助となれば幸いです。