株式会社総合土木研究所

2020年7月号

特 集

飛躍日本、TOKYO2020とその先の都市づくり

総括編集 臼田 仁 委員

グラビア Tokyo2020の会場整備
巻頭言 TOKYO2020:その先のまちづくりへの期待 岸井 隆幸
総説 東京2020大会における大会施設整備と輸送対策 荒井 俊之
報文 新しい国立競技場の整備-東京オリンピック・パラリンピックに向けて- (独)日本スポーツ振興センター,大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所共同企業体
報文 東京アクアティクスセンターの施設整備の概要 刀祢 大州
報文 海の森水上競技場の施設整備の概要 佐竹 禎司
報文 有明アリーナの施設整備の概要 寺沢 智博
報文 カヌー・スラロームセンターの施設整備の概要 佐竹 禎司
報文 大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場の施設整備の概要 刀祢 大州
報文 夢の島公園アーチェリー場の施設整備の概要 寺沢 智博
報文 武蔵野の森総合スポーツプラザの施設概要 惠美奈裕征
報文 選手村の整備東京2020大会後のまちづくり-晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業と関連事業- 東京都都市整備局市街地整備部再開発課
報文 東京国際クルーズターミナルの整備 柳井 健二
報文 東京国際空港の機能強化の取組み 衛藤 謙介
報文 TOKYO2020重要路線における更新事業の取組み 前田 純輝・小島 直之・須田 郁慧・大塩 隆
報文 東京2020大会に向けた首都高速の景観向上への取組み-都市の機能美・景観的魅力を引き出す周辺環境との調和- 相川 智彦・白鳥 明
報文 東京2020大会に向けたNEXCO東日本の取組み 鈴木 淳一・長尾わかば
報文 TOKYO2020の開催に向けた東京メトロの取組み 岡田 龍二・藤沼 愛
報文 上野駅公園口改良工事における人工地盤基礎杭の施工 池本 宏文・玄順 貴史
報文 高輪ゲートウェイ駅開業 岡本 浩
報文 オリンピック・パラリンピックに向けた東武鉄道の取組み-浅草と東京スカイツリーをつなぐ遊歩道を鉄道橋に添架し,二大観光拠点を一体化- 渡邊 武彦・岡部 泰夫・池田 陽祐
報文 隅田川橋梁群ライトアップによるおもてなし 本間 信之・葉玉 洋介
報文 ダムとインフラツーリズム 三橋さゆり
報文 (仮称)虎ノ門ヒルズステーションタワーの基礎工事 斉藤 栄一・崔 相浩・平田 直行・櫻井 裕一・小林 嵩明
報文 WATERS takeshiba:現代の庭園建築としてのlayered terrace 朴 明浩・長田 亜弥
報文 交通結節点としての機能を持つターミナル駅近傍の超高層建物の構造計画と地下施工 本石 寿・諸星 雅彦・西川 裕・阿部 一茂
報文 東京駅前常盤橋プロジェクト-大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業- 松田 貢治・栗林 茂吉・仲條 有二・小島 知典・坂本 正吾
報文 都心狭長敷地における建築計画に応じた基礎の設計と施工-新宮下公園等整備事業- 山崎 和宏・吉田 良祐
連載企画 けんせつ小町便り 第55回 西川 美穂
連載 第4回 杭基礎の耐荷性能照査における部分係数の試算 七澤 利明・飯島 翔一
新製品紹介 国交省指針に準拠した「ICT地盤改良システムY-Navi」を開発/(株)ワイビーエム

〈編集趣旨〉

近代オリンピックは,人間の尊厳と平和な社会の構築を目的とした世界最大のスポーツの祭典であるとともに,開催都市の社会・文化に大きな変革をもたらす一大イベントである。東京1964大会では,開催を契機に新幹線が開業し,首都高速道路のネットワーク整備が成されるなど,遅れていた社会インフラの整備を大きく進め,我が国の経済を高度成長期へと導く礎とした。東京2020大会は,新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により残念ながら2021年に延期されたが,成熟した日本のさらなる飛躍を遂げる絶好の機会ととらえ,東京を世界に開かれた国際都市とするとともに,環境に配慮された暮らしやすい都市,さらに誰もがいきいきと安全・安心な生活を享受できる都市へと大きく変貌させることが期待されている。そこで本誌では,開催に向けて技術者達が限られた時間で困難な調整を行い,短期間で工事を遂行したこれまでの取り組みについて,技術的な側面にも光をあてながら,その先の都市づくりにもつながるメルクマールとして「東京2020とその先の都市づくり」とする特集を編み読者に届けることとした。

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