2018年10月号特 集 難しい条件下の構造物基礎 総括編集 田島・鈴木・桂 各委員 |
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巻頭言 | 難しい条件下の基礎構造物の計画-エンジニアリングの真髄- | 塩井 幸武 |
総説 | 建設事業計画上での難しい条件下への配慮・留意点-線状構造物・独立構造物- | 青木一二三 |
各論 | 道路における難しい条件下での基礎構造物計画上の留意点 | 緒方 辰男 |
各論 | 鉄道における難しい条件下での基礎構造物計画上の留意点 | 神田 政幸 |
各論 | 建築における難しい条件下での基礎構造物の計画上の留意事項 | 青木 雅路 |
各論 | 施工困難が予想される場所打ちコンクリート杭の施工条件 | 宮本 和徹 |
各論 | 可能であれば避けて通りたい既製コンクリート杭施工の条件 | 木谷 好伸 |
各論 | 鋼管杭採用に際して留意すべき条件 | 東海林智之 |
各論 | 難しい条件下でのニューマチックケーソンの計画と施工上の留意点 | 阿部慎太郎・鈴木 忠勝 |
報文 | 圧入工法による硬質地盤(岩盤・礫など)への杭/矢板の施工事例 | 尾川 七瀬・木村 育正 |
報文 | 岩盤線が大きく傾斜しているダム湖におけるケーソン基礎-仮称本名橋- | 渡部 力也・高橋 徹 |
報文 | 岩盤支持で工程が厳しく2非出水期で施工する河川内のケーソン基礎 | 三浦 浩・河野 智泰・猪飼 和人 |
報文 | 鋼管杭の起用で進化する重仮設工-巨礫・転石の混る堆積層における桟橋工・仮締切工の急速施工- | 衣笠 正則・井上 雅弘 |
報文 | 軟弱地盤における80m級の長尺鋼管杭の施工管理-東北中央自動車道高畠深沼橋- | 中徳 基哉・伊藤 智治・笹倉 祐二・稲積 一訓 |
報文 | 日光川水閘門改築工事における鉛直支持力確保対策 | 浜地 克也・小坂 準一・石川 進也 |
報文 | 周辺工業地帯の基幹工業用水配管に近接した軟弱地盤中の大深度ケーソン基礎の施工 | 入澤 一明・前田 裕一・佐藤 元信・遠藤 和雄 |
報文 | 支持地盤状況から直接基礎をケーソン基礎に変更して施工-那覇大橋下部工工事(H28-1)- | 池原 理一・屋比久 猛 |
報文 | 溶岩を含む複雑な地層で発生したケーシングロックとその対策 | 山田 浩之・岩内 隆典・大嶋 泰宏・浅賀 泰夫 |
報文 | インドネシアの膨張性地盤に建つ生産施設の基礎・床形式と対策工の効果検討 | 中島 均・浅香 美治・山田 学・小森 崇 |
報文 | 高被圧地下水を有する砂礫(巨礫)層における場所打ち杭の施工 | 山崎 貴之 |
報文 | 被圧地下水影響地盤での水門基礎杭の中掘り施工 | 萩原 博美 |
報文 | 急傾斜地盤における山留め壁兼用擁壁の事例 | 相樂 敏男・藤田 尚大・青木 雅路・河野 貴穂 |
報文 | 異種基礎に支持させた基礎底面深度の異なる超高層免震建物 | 佐原 守・鈴木 直子・北山 宏貴 |
報文 | 鉄道直上高架橋(西鉄春日原駅)基礎杭(NSエコパイル)の仮設構台上からの施工 | 大菅 健・藤原 研三・石橋 靖亨・三浦 恒揮 |
報文 | 鉄道営業線(長崎本線)に超近接したケーソン基礎の沈設-九州新幹線(西九州ルート)八千代Bi新設他工事- | 小林 聖二・木山 泰宏・田中 洋平・遠藤 和雄 |
報文 | 圧入ケーソン工事における電力用トンネルとの近接施工事例 | 鈴木 淳一・久保寺家光・宮田健治朗・西川 祐輔・高野 金幸 |
報文 | 既設橋梁間の狭隘条件におけるニューマチックケーソン基礎の施工-絶海池第1橋- | 門田 健一・河本 仁志・二宮 庸平 |
報文 | 基礎下免震改修における山留めおよび鋼管圧入杭の施工 | 古賀 威信・山田 隆則・青木 功 |
報文 | 明石層に設置した明石海峡大橋主塔基礎の洗掘対策と追跡調査 | 杉町 直明・堤 仁志 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第34回 | 宮下 千花 |
読者アンケート |
〈編集趣旨〉
建設物の設計段階や施工段階において実現可能な計画をする上で,地盤条件,地下水条件,地形条件,周辺環境条件,交差条件などさまざまな条件を考慮しなければならないわけであるが,時に,特殊な条件があるがゆえに難易度が格段に上がって計画上で制約を受け,さまざまな工夫が必要になる場合がある。このような特殊な条件は,できれば避けられれば良いのであるが,事情によって避けられない場合もある。こういった特殊条件下においても,事業を実現するために技術を駆使しながら克服してきている。
基礎構造物,土構造,土留め・山留め,地下構造物,地盤改良等さまざまなものでこのような特殊な条件に直面するわけであるが,本企画では,「難しい条件下」シリーズ第一弾として,難しい条件下での基礎構造物に関して計画上の留意点や実際の事例を取り上げて紹介し,今後に類似課題が生じた場合の参考になるものとしてまとめる。