2018年4月号特 集 道路橋示方書・同解説:下部構造編・耐震設計編―改定のポイント 総括編集 井上 昭生 委員 |
|
巻頭言 | 「新」道路橋示方書・同解説の策定を振り返って | 中谷 昌一 |
総説 | 道路橋示方書Ⅰ共通編改定の概要 | 白戸 真大 |
総説 | 道路橋示方書Ⅳ下部構造編改定の概要 | 七澤 利明 |
総説 | 道路橋示方書Ⅴ耐震設計編改定の概要 | 大住 道生 |
各論 | 調査及び材料の特性値 | 谷本 俊輔 |
各論 | 部材・接合部の設計に関する一般事項及び橋脚・橋台等の設計 | 河野 哲也・坂下 学・西田 秀明 |
各論 | 基礎の安定に関する設計 | 七澤 利明・河野 哲也 |
各論 | 直接基礎の設計 | 河野 哲也 |
各論 | 杭基礎の設計 | 河野 哲也・大城 一徳・坂下 学・今 広人 |
各論 | 柱状体基礎の設計 | 河野 哲也 |
各論 | 下部構造の施工 | 西田 秀明・大城 一徳 |
各論 | 橋の耐震設計の基本 | 岡田太賀雄・大住 道生 |
各論 | 地震の影響 | 片岡正次郎 |
各論 | 地震の影響を考慮する状況における部材等の設計 | 岡田太賀雄・大住 道生 |
各論 | 地盤の液状化 | 谷本 俊輔 |
各論 | 上下部接続部の耐震設計 | 西田 秀明・大住 道生・岡田太賀雄 |
報文 | 鋼管杭・鋼管矢板の設計におけるポイントと設計計算例 | 黒澤 辰昭・鈴木 友之 |
報文 | 既製コンクリート杭の設計事例とチェックポイント | 後庵 満丸・鈴木 慶吾・宮原 清 |
報文 | ケーソン基礎の設計事例とチェックポイント | 大石 雅彦・小宅 知行・矢野 勉・崔 凱 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第28回 | 山路 麻未 |
連載 | 次世代へ伝えたい私の思い 第24回 革新的技術は書類でなく,プロの土木屋の頭脳で創造される-失敗を怖れず,常識に囚われず,疑問を持ち,考え,兎に角やってみる- | 金井 誠 |
読者アンケート |
〈編集趣旨〉
「道路橋示方書・同解説」が全編見直され,平成29年11月に改定版が発行された。改定に際しては,定期点検の法定化等の道路橋の長寿命化に対する社会的ニーズの増加,熊本地震による道路橋の被災・復旧の経験を踏まえ,点検や修繕を確実に行うことができ,かつ維持修繕が容易な構造であること,万が一の事態にも粘り強い丈夫な構造であることが道路橋の設計の向かうべき方向であることが認識された。また,向かうべき方向を実現する構造を,できるだけ経済的に達成できる新技術を受け入れること,道路ネットワークにおける路線の位置づけに応じて性能を設定できるようにすることを踏まえて,性能規定化を一層推進させるべく,調査・検討が行われた。その結果,①橋の性能を規定するための設計条件や対応する橋の状態の設定を行うこと,②性能を的確に評価するために,設計状況,材料や構造の性能の不確実性の要因をきめ細かく扱うこと,並びに③通常の維持管理を行うことを前提とした耐久性や維持管理行為を想定して,橋の構造を設計することができるようになった。
本特集号では,今回の改定におけるⅠ共通編,Ⅳ下部構造編,Ⅴ耐震設計編の要点を整理していただき,わかりやすく解説いただいた。今回の改定趣旨やその内容を読者に正しく理解してもらい,質の高い橋梁整備が推進されることを祈念する。