2016年9月号特 集 最近のアジアの建設プロジェクト 総括編集 山下・井上 両委員 |
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巻頭言 | インフラシステム海外展開のさらなる発展に向けて | 中神 陽一 |
総説 | 国土交通省における海外インフラプロジェクトの推進 | 田中 康寛 |
各論 | アジアにおける道路プロジェクトの概要と動向 | 田中啓太郎 |
各論 | アジアにおける鉄道プロジェクトの概要と動向 | 小林 知宏 |
各論 | シンガポール・レールコリドーに見るアジア都市の新たな社会インフラづくり | 田中 瓦 |
報文 | 台北地下鉄CK570C工区の施工 | 田中 耕一・嶋田 義人・田島 真一 |
報文 | 台湾台中地域での地下工事-澄清病院新館- | 浅田 宏幸 |
報文 | フィリピン・ミンダナオ島におけるPPPプロジェクトを通じた地域経済開発への取り組み | 加藤 聡・宗広 裕司 |
報文 | フィリピンおける浚渫土砂のセメント混合処理 | 秋吉 隆太 |
報文 | ラックフェン新国際港アクセス道路橋の基礎 | 山地 斉・黒川 敏広・池田 圭宏・近藤 慎也 |
報文 | ハノイホアンミンザム(HMG)フライオーバー回転杭(NSエコパイル)による狭隘地施工 | 福村 孝佳・澤田 武志 |
報文 | ラオスでの圧入ケーソン | 細野 利也・田中 秀明・武内 浩之 |
報文 | つばさ橋における河川内大規模場所打ち杭の施工 | 金重 順一・鈴木 政則 |
報文 | タイ9号線(高速道路)の供用中嵩上げ工事 | 梅田 智樹・長谷川 勉・佐々木博行 |
報文 | バンコクの大規模地下工事における逆打ちおよびアイランド工法の採用 | ポーンチャイ・シィティヤコーン・カタウット・ヴィチャコット・石井 隆之 |
報文 | シンガポールの地下開発と地盤調査 | 横井 良広・折原 敬二 |
報文 | 営業線直下の非開削工事を含むインターチェンジ新駅の施工事例-シンガポール地下鉄トムソン線建設工事226工区- | 橋田 薫・多田 博光・原 毅 |
報文 | シンガポールにおける大深度地下ケーブルトンネルの施工例-EW1工区- | 灰井 宏平・今里 敏也 |
報文 | シンガポールにおける歴史的建物ファサードの保存・再生 | 高尾 全・河野 貴穂・青木 雅路 |
報文 | シンガポールマーケットストリート・タワー新築工事における地下工事事例 | 結城 勇・熊谷 博人 |
報文 | ガラスボックスファサードをもつ新しい商業施設 | 兼光 知巳 |
報文 | 偏芯を有する建物の基礎沈下挙動-予測値vs実測値- | 岡野英一郎・若林 生・弓削 健彦・中川 淳 |
報文 | インドネシア初の地下鉄およびシールドトンネル工事-ジャカルタMRT CP104/105- | 大迫 一也 |
報文 | インドネシア国中部ジャワ州におけるジャティバランダムの建設 | 清水比呂志 |
報文 | 東南アジアで活躍する日本の推進技術-チリウン川放水路プロジェクト- | 刈谷 光男 |
報文 | ジャカルタ近郊の膨張性地盤に建つ生産施設の1階床のレベル計測 | 浅香 美治・中島 均・小森 崇・山田 学 |
報文 | インド貨物専用鉄道プロジェクト-西回廊- | 藤原 亮太・江口 聡・ダン・トゥアン・ハイ |
報文 | デリーメトロプロジェクト | 鶴丸 雅徳 |
報文 | ヒマラヤ山脈麓のシンズリ道路建設工事と斜面対策 | 伊澤 良則・山下 大臣・武藤 光 |
連載 | 次世代へ伝えたい私の思い 第5回 泥炭地盤の沈下予測式 | 能登 繁幸 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第9回 | 大沼 加奈 |
連載講座 | 地盤工学・技術ノート 第39回 盛土の地震時残留すべり計算⑲ | 龍岡 文夫・デュッテイン・アントワン・上野 和広・毛利 栄征・矢崎 澄雄 |
読者アンケート |
〈編集趣旨〉
今後10年間にわたる世界のインフラ需要は,最近の試算によれば33兆ドル(約3,300兆円)とも言われており,そのうちアジア地域が14兆ドルを占めるようです。このような状況に加えて,インフラ輸出が政府の成長戦略の柱のひとつに掲げられていることもあり,我が国で培われた鉄道,道路,港湾などの高い建設技術や,地球環境への対応技術・ノウハウを活用する機会が将来的に増大していくものと考えられます。
そこで,アジア地域の建設プロジェクトの現状と動向に焦点をあてた特集を企画し,10か国における最近の土木,建築プロジェクトを紹介しました。多数のプロジェクトを通じて,各国のインフラ整備の特徴を伺うこともできそうです。海外での建設工事にはリスクを伴いますが,我が国の優れた技術の提供による国際貢献の観点からも,今後の伸長が期待されているのではないでしょうか。本特集が,海外の建設プロジェクトに関心のある読者の皆様のご参考になれば幸いです。