2016年1月号特 集 世界の長大橋梁の基礎 総括編集 大谷・井上 両委員 |
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グラビア | 世界の長大橋梁 | |
巻頭言 | 長大橋の基礎 | 塩井 幸武 |
総説 | 長大橋基礎と基礎形式の変遷 | 加島 聰 |
各論 | 都市間高速道路における長大橋の基礎形式 | 紫桃孝一郎 |
各論 | 首都高速道路における長大橋の基礎 | 寺島 善宏 |
各論 | 阪神高速道路湾岸線の基礎形式と長大橋の基礎構造 | 金治 英貞・安藤 高士 |
各論 | 本州四国連絡橋の基礎の概要と技術の変遷 | 大谷 康史 |
各論 | 次世代長大橋基礎形式の展望 | 増井 直樹・伊藤 政人・齋藤 隆・粕谷 悠紀 |
報文 | 名港西大橋Ⅱ期線の基礎-ヘリウム混合ガスを用いた無人掘削工法の開発- | 宮内 秀敏 |
報文 | レインボーブリッジ基礎地盤の変形特性と下部工などの設計施工 | 寺島 善宏 |
報文 | 東神戸大橋の基礎の設計と施工 | 金治 英貞・篠原 聖二 |
報文 | 明石海峡大橋の主塔基礎 | 福永 勧 |
報文 | 白鳥大橋の基礎-地中連続壁併用逆巻剛体基礎- | 国土交通省 北海道開発局 室蘭開発建設部 室蘭道路事務所 |
報文 | 小名浜港東港地区臨港道路(橋梁)の基礎 | 木本 仁 |
報文 | 東京ゲートブリッジの基礎 | 桐原憲一郎 |
報文 | 新湊大橋の概要と基礎工 | 森 弘継 |
報文 | 川崎港臨港道路東扇島水江町線主橋梁部の基礎 | 安原 晃・作中淳一郎・新井 伸博・豊島 孝之 |
報文 | 女神大橋の基礎-2P基礎における岩盤掘削の自動化への挑戦- | 田口 浩 |
報文 | ベトナム・バイチャイ橋の基礎 | 若原 敏裕・中村 智樹 |
報文 | ニャッタン橋-日越友好橋-の鋼管矢板基礎 | 山地 斉・柳瀬 進・安達 剛・近藤 慎也 |
報文 | リオン・アンティリオン橋の基礎 | 緒方 純二 |
報文 | トルコ・イズミット湾横断橋の基礎 | 川上 剛司・井上 学・山本 義人・谷澤 次康 |
資料 | 『基礎工』Vol.1・No.1(1973.6)~Vol.43・No.12(2015.12)に見る長大橋基礎関連文献一覧 | 井上 昭生 |
寄稿 | 杭基礎設計便覧および杭基礎施工便覧改定のねらい | 七澤 利明 |
寄稿 | 杭基礎設計便覧「Ⅱ.調査」の改定 | 谷本 俊輔 |
寄稿 | 杭基礎設計便覧「Ⅲ.設計」の改定 | 河野 哲也・田辺 晶規 |
寄稿 | 杭基礎施工便覧の改定 | 西田 秀明 |
連載企画 | けんせつ小町便り 第1回 | 副島 紀代 |
連載講座 | 地盤工学・技術ノート 第31回 盛土の地震時残留すべり計算⑪ | 龍岡 文夫・デュッテイン・アントワン・矢崎 澄雄・毛利 栄征・上野 和広 |
「基礎工」平成27年(2015年)既刊号総目次 | ||
読者アンケート |
〈編集趣旨〉
日本の長大橋の歴史は1962年の若戸大橋の開通に始まったといえます。その後,関門橋,本州四国連絡橋,名港三橋,首都高速・阪神高速の湾岸線長大橋,白鳥大橋等の開通が続きました。これらの長大橋の基礎構造は,初期においてヨーロッパやアメリカ等の既存技術の応用から始まり,その後,設置ケーソン工法など日本独自の技術開発も行われました。20世紀の長大橋の主な基礎形式としては,地震時等に大きな反力を受けることから直接基礎やケーソン基礎,杭基礎が多用されてきました。一方,21世紀に入って,ギリシャのリオン・アンティリオン橋やトルコのイズミット橋のようにパイル ドファウンデーション基礎という斬新な技術も活用されてきています。
日本の長大橋の夜明けからほぼ半世紀が経過した今,特集として国内,海外の長大橋等の基礎の設計・施工法について取りまとめることにしました。巻末には,基礎工の40年を超える文献からの関連文献一覧も掲載しています。本特集号が,読者の方々の業務の参考に,また橋梁に関心を持つ一助になれば幸いです。