2015年10月号特 集 最近の薬液注入工法 総括編集 坂梨 利男 委員 |
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巻頭言 | 薬液注入雑感 | 小山 幸則 |
総説 | 「暫定指針」について思うこと | 赤木 寛一 |
各論 | 薬液注入工法の変遷と長期耐久性 | 横井 一秀 |
各論 | 長期耐久性地盤注入工法の最近の動向-薬液注入の長期耐久性の研究から恒久グラウト本設注入技術への進展- | 米倉 亮三・島田 俊介 |
各論 | 港湾・空港における注入工法の利用とその適用 | 山崎 浩之 |
各論 | 鉄道における注入工法の利用とその適用 | 焼田 真司 |
各論 | 海底トンネルの注入工の長期耐久性 | 秋田 勝次 |
各論 | 薬液注入工法に関する最近の学会動向-研究委員会活動- | 末政 直晃 |
報文 | 特殊シリカグラウト(活性複合シリカコロイドと超微粒子複合シリカ)と環境保全性 | 小山 忠雄・佐々木隆光 |
報文 | 従来の懸濁型注入材では改良困難な地盤の補強や湧水対策に有効な地盤注入用極超微粒子セメント | 金沢 智彦 |
報文 | シールグラウト方式による急速浸透注入工法-マルチストレーナ工法- | 本谷 洋二 |
報文 | 供用中の空港滑走路直下地盤に適用した「曲がり削孔工法」-ダブルパッカー工法・地山パッカー式(浸透固化処理工法)- | 大成 博昭・板倉 新・植田 勝紀・山本 敦 |
報文 | 超多点注入工法(結束細管多点注入工法)-構造物近傍・直下の浸透注入工法による地盤改良- | 岡田 和成・木下 圭介・藤井 雄一 |
報文 | ウォータータイトトンネルにおける止水注入工-旭川十勝道路富良野市北の峰トンネル- | 齋藤 宏樹・横田 泰宏・山本 拓治・成田 望 |
報文 | 戸建住宅における薬液注入工法の適用事例 | 高田 徹 |
報文 | 大深度の岩盤止水を目的とした活性シリカコロイドの適用 | 辻 正邦・小林 伸司・延藤 遵・杉山 博一 |
報文 | 河川護岸の耐震を目的とした薬液注入工法 | 佐藤 潤・横山 俊介 |
報文 | 液状化対策における耐久グラウト注入工法の施工-注入完了後に注入管を残置させないPneumaX(ニューマックス)工法- | 浅沼 智裕・青木 康志・関 正智 |
報文 | 脈状地盤改良工法による液状化対策 | 井澤 淳・大西 高明・林田 晃・藤原寅士良・舘山 勝 |
報文 | 動的注入工法による上総層群地盤の注入施工事例 | 高野 令男・鈴木 浩・焼田 真司・山菅 正人 |
報文 | 仙台空港液状化対策工事における新しい品質管理方法の開発と適用 | 川西 敦士・赤木 寛一・安井 利彰・佐藤 匡 |
報文 | 薬液注入工法で固化した改良体の耐久性評価 | 仲山 貴司 |
報文 | 各種薬液注入材の長期養生結果と浸透水圧を作用させた薬液改良固結砂の耐久性 | 米倉 亮三・加賀 宗彦・島田 俊介 |
連載講座 | 地盤工学・技術ノート 第28回 盛土の地震時残留すべり計算⑧ | 龍岡 文夫・上野 和広・毛利 栄征 |
新刊紹介 | 地下をゆく/イカロス出版 | |
TOPIC | 地盤工学会・第50回地盤工学研究発表会の報告/日本建築学会大会(関東)パネルディスカッションの報告 | |
読者アンケート |
〈編集趣旨〉
薬液注入工法は,工事中に一時的に止水・強度を期待する地盤改良として用いる他,地盤補強・液状化対策など恒久的な対策として用いるなど様々な用途で適用されており,他の地盤改良工法に比べ施工機械がコンパクトであることから施工の自由度が高く,トンネルや地下工事などで必須の地盤改良工法として膨大な実績を挙げています。日本では,1900年初頭より補助工法として用いられていますが,現在においてもより確実な改良を行うために地盤条件,施工条件に応じて様々な開発・試行が行われています。最近では,地盤特性に応じて注入効率を上げるような施工技術や注入後の品質確認方法,自在ボーリングを用いた構造物直下の改良,地盤特性・目的に応じた様々な薬液材料の開発など技術開発が行われ,益々多様化が進んでいます。また,各種基準やマニュアルの整備が進められ,今後,工事の補助工法としての役割だけでなく,長期耐久性を有した地盤改良として発展して行くことが期待されています。本特集では,最近の薬液注入工法について,「材料」「施工技術」「品質」「長期耐久性」の観点で特集し,その技術動向を紹介します。本特集号が,工事に従事される方々の一助となれば幸いです。