2015年5月号特 集 最近のケーソン工法 総括編集 鈴木 正道 委員 |
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巻頭言 | ケーソンとの関わり | 日下部 治 |
総説 | ケーソン技術の進展と今後の展開 | 中谷 昌一 |
各論 | 道路橋のケーソン基礎設計の変遷と特徴 | 七澤 利明・遠藤 繁人 |
各論 | 鉄道橋のケーソン基礎の設計 | 西岡 英俊・佐奈川太亮・神田 政幸 |
各論 | 港湾施設へのニューマチックケーソンの適用と展望 | 清宮 理 |
各論 | ケーソンを用いた立坑の設計 | 岩波 基・小泉 淳 |
各論 | ニューマチックケーソン工法の最新施工技術 | 鈴木 正道・小滝 勝美・佐藤 元治 |
各論 | PCウェル工法・自動化オープンケーソン工法(SOCS)の最新施工技術 | 濱田 良幸・植田 純一・水上 大樹 |
報文 | ニューマチックケーソンの桟橋基礎への適用 | 長尾 毅・大石 雅彦 |
報文 | ニューマチックケーソン作業室内での地質調査-平板載荷試験を用いた土被り圧による基礎の変形性能の調査- | 加藤 瑞穂・小宅 知行 |
報文 | 沖縄西海岸道路牧港高架橋・港川橋梁-牧港高架橋下部工(P4,P5)工事- | 那覇 出・置田 清治・赤嶺 宏和 |
報文 | 横浜環状北線生麦高架区間・生麦JCT高架橋基礎 | 西端 智洋・原田 満 |
報文 | 横浜港臨港道路南本牧ふ頭本牧線(Ⅳ工区)橋梁下部工事 | 長内 勝彦・品地 道弘・小滝 勝美 |
報文 | 水位変動の大きいダム湖内に大深度のニューマチックケーソン基礎を施工 | 田中 耕平・北条 義隆・島村 一成 |
報文 | 狭隘下での圧入オープンケーソンによる高速道路基礎の建設-阪神高速道路松原JCT下部工- | 山中 大明・冨ヶ原重夫 |
報文 | 北陸新幹線神通川橋梁ケーソン基礎の近接施工 | 伊藤 久雄 |
報文 | 東海道線戸塚駅構内東海道踏切付近こ線人道橋新設工事 | 源原 秀一・阿彦 拓 |
報文 | 国内初大型ニューマチックケーソン2函同時沈設施工 | 小山 一朗 |
報文 | ニューマチックケーソン工法による大師河原送水ポンプ棟築造工事 | 劒 朋広・佐藤 光正・眞嶋 康行 |
報文 | 住宅近接地,狭隘な施工スペースにおけるニューマチックケーソンの施工 | 土橋富士男 |
報文 | ニューマチックケーソン工法による深さ70mの大深度立坑の築造-東京都芝浦水再生センター・森ケ崎水再生センター間連絡管建設工事- | 北村 昌文 |
報文 | シールド到達坑口を有する大深度ニューマチックケーソン立坑工事―白子川地下調節池工事(その5)― | 立澤 延泰・土橋 功・小松 祥子 |
報文 | 硬質砂礫層への大深度オープンケーソンの施工(SOCS事例) | 山内 佳樹・秋田 満留 |
報文 | アーバンリング工法による大口径・大深度立坑の施工事例 | 速水 正樹・伊藤 寛基・アーバンリング工法研究会 |
寄稿 | 改良型回転圧入杭打ち機による列車線間近接施工-大径「NSエコパイル」の施工事例- | 北 篤・永井 重厚・竹本 貴 |
連載講座 | 地盤工学・技術ノート 第23回 盛土の地震時残留すべり計算③ | 龍岡 文夫・毛利 栄征 |
連載講座 | 基礎構造物の性能設計 第20回 港湾基準における地盤パラメータの設定法 | 渡部 要一 |
インフォメーション | 「構造物を支えるコンクリート杭基礎」DVDを作成,配布/(一社)日本基礎建設協会 | |
新機種紹介 | ①65トンづりテレスコピッククローラクレーン「650TLX」を発売 ②クローラクレーン「SCX700-3」を発売/日立住友重機械建機クレーン(株) | |
新刊紹介 | 杭基礎のトラブルとその対策/(公社)地盤工学会 | |
読者アンケート |
〈編集趣旨〉
ケーソン基礎は,橋梁基礎形式では柱状体基礎に位置付けられ,①ニューマチックケーソン②オープンケーソン(圧入・非圧入)③PCウエルに大きく分類されます。
近年の橋梁基礎は,従来からの適用に加え,深度40mを超える大深度基礎や,小断面基礎への適用が求められています。ケーソン基礎は,基礎形式の中で最も小さな面積で大きな耐震性を確保できる基礎形式であることから,道路橋や鉄道橋の基礎建設において,既設構造物(既設橋・建物・埋設物)や在来線への近接施工,狭隘地施工での採用が増加しています。また,近年は市街地での「立坑,下水ポンプ場,地下調整池,地下トンネル,換気所,建築地下室等」の地下施設構造物の築造工法として,ニューマチックケーソン工法の採用が増加しており,今後は「岸壁,防波堤等」の港湾構造物への適用も期待されています。さらに適用範囲として,ポンプ場等の大型化への対応(5,000m2超),立坑等の大深度化への対応(70~100m⇒100m超)も大いに期待されています。
本特集号では,これら状況を踏まえ,各種構造物へのケーソン工法の適用について,設計から最新の施工技術,施工事例を幅広く紹介しています。本企画がケーソン工法の更なる発展と,計画・設計に従事される発注者・建設コンサルタント,また工事に従事される方々の一助となれば幸いです。