2014年11月号特 集 最近の高層建物の基礎 総括編集 山下・三町 両委員 |
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グラビア | 最近建築された超高層ビル | |
巻頭言 | 建物基礎の建設に関わる技術者の矜持 | 桑原 文夫 |
総説 | 超高層・高層建物の基礎の動向 | 冨永 晃司 |
各論 | 大地震を想定した超高層建物の基礎のあり方 | 宮本 裕司 |
各論 | 高層建物の基礎の設計-基礎の選定,設計用入力地震動- | 三町 直志 |
各論 | 高層建物に対する地盤調査 | 小口 和明 |
各論 | 霞が関ビルに始まる超高層ビルの時代 | 笹尾 光 |
各論 | グローバルに見た超々高層建物の基礎の動向 | 山下 清 |
報文 | あべのハルカスの基礎構造設計と施工 | 平川 恭章・濱田 純次・山下 清 |
報文 | 地下階をトンネルが貫通する超高層建物の架構計画と基礎 | 高橋 浩史・佐原 守・藤井 彰人 |
報文 | 場所打ち節付き杭に支持させた超高層集合住宅 | 佐原 守・鈴木 直子 |
報文 | 大型拡頭リングによる大口径場所打ち杭の杭頭接合 | 眞野 英之・小倉 賢人 |
報文 | 超高層建物における逆打ち施工のパイルド・ラフト基礎 | 藤田 進・井出 豊・松崎 裕之・谷川 友浩・濱田 純次 |
報文 | 支持層の設定に配慮したRC造超高層集合住宅の設計事例 | 濱田 聡・清水 隆・金子 治 |
報文 | 軟弱地盤上の高層免震建物に用いた高耐力パイルド・ラフト基礎 | 山下 清・若井 修一・濱田 純次・松崎 裕之 |
報文 | 超高層建物における既存場所打ち杭の再利用 | 富田菜都美・石崎 定幸・渡邊 徹・長尾 俊昌・河本慎一郎・辰濃 達 |
報文 | 既存地下躯体が存在する敷地に建つ高塔状比オフィスビルの基礎構造 | 瀧 正哉・黒川 泰嗣 |
報文 | 既存地下の一部を残存した状態での超高層建物の設計と施工 | 谷地畝和夫・田中 智・金子 治 |
報文 | 鉄道ホーム部における駅ビル大口径場所打ち杭の施工 | 鈴木 啓晋・石田 真・渡邉 久智 |
連載講座 | 地盤工学・技術ノート 第17回 盛土の締固め⑰ | 龍岡 文夫・渡辺 健治・菊池 喜昭 |
連載講座 | 基礎構造物の性能設計 第14回 設計状況と荷重の組合わせ | 原 隆史 |
TOPIC | 日本建築学会大会(神戸)パネルディスカッションの報告 | |
インフォメーション | 第6回パイルフォーラム技術交流会開催のご案内 「埋込み杭の根固め部から採取した未固結試料による施工管理手法」 | |
読者アンケート |
〈編集趣旨〉
2014年3月,高さ300mの“あべのハルカス”が大阪に竣工し,国内の建物としては横浜ランドマークタワー(高さ296m)から21年ぶりに最高高さが更新されました。この間,阪神淡路大震災や東日本大震災などの大災害を経験し,建物の安全・安心や地球環境への社会の意識の高まりとも呼応して,高層建物の設計・施工技術は着実に進化してきました。
本特集では,まず大地震を想定した超高層建物の基礎のあり方を考え,入力地震動や地盤調査など設計上の留意点について述べます。併せて,我が国の超高層建物の黎明期における状況や,グローバルな動向として高さ500mを超える超々高層建物の基礎について取り上げました。報文では,“あべのハルカス”,“虎ノ門ヒルズ”など話題の超高層建物や,大荷重を支持する基礎の事例を集め,設計・施工上の工夫,新工法など基礎の機能性向上や合理化に関わる最新情報を紹介します。読者の皆様のご参考になれば幸いです。