2013年5月号特 集 鉄道設計標準(耐震・基礎・土留め)の改訂 総括編集 舘山 勝 委員 |
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巻頭言 | 設計標準とともに進歩してきた鉄道構造物の技術 | 市川 篤司 |
総説 | 鉄道における技術基準の体系 | 北村不二夫 |
総説 | 地盤に関わる鉄道基準の変遷と性能規定化への対応 | 舘山 勝 |
各論 | 耐震標準の概要と改訂のポイント | 室野 剛隆 |
各論 | 基礎標準の概要と改訂のポイント | 神田 政幸・西岡 英俊 |
各論 | 土留め標準の概要と改訂のポイント | 神田 政幸・渡辺 健治・西岡 英俊 |
報文 | 地盤の変形係数と直接基礎の鉛直地盤反力係数 | 西岡 英俊・神田 政幸・舘山 勝 |
報文 | 地震時の直接基礎の沈下量が算定可能な分布ばねモデルの考え方 | 西村 隆義・西岡 英俊 |
報文 | 載荷試験データによる杭工法別の鉛直地盤反力係数 | 西村 昌宏・西岡 英俊・神田 政幸 |
報文 | 載荷試験データによる杭工法別の設計鉛直支持力 | 西岡 英俊・神田 政幸 |
報文 | 地震動観測記録に基づいたL2地震動の考え方と設定方法 | 坂井 公俊・室野 剛隆 |
報文 | 構造形式の差異に着目した慣性力および地盤変位の影響評価 | 豊岡 亮洋・室野 剛隆・西村 隆義 |
報文 | GHE―Sモデルによる土の動的非線形挙動評価 | 室野 剛隆・野上 雄太 |
報文 | ローカルおよびサイト非線形性を考慮した杭基礎の地盤ばね特性 | 室野 剛隆・野上 雄太・西岡 英俊 |
報文 | 直接基礎の設計法と試設計例 | 阿部 慶太・栗山 亮介・手嶋 正和・西岡 英俊 |
報文 | 杭基礎の設計法と試設計例 | 手嶋 正和・栗山 亮介・加藤 久也・西岡 英俊 |
報文 | 抗土圧擁壁の設計法と試設計例 | 渡辺 健治・三平 伸吾 |
報文 | 補強土擁壁の設計法と試設計例 | 山田 康裕・渡辺 健治 |
報文 | 抗土圧橋台の設計法と試設計例 | 日野 篤志・西岡 英俊・神田 政幸・室野 剛隆 |
報文 | 補強土橋台の設計法と試設計例 | 栗山 亮介・渡辺 健治 |
報文 | 動的解析を用いた杭基礎橋脚の照査例 | 仲秋 秀祐・室野 剛隆・西村 隆義・今村 年成 |
報文 | 地盤の液状化の評価方法および検証事例 | 井澤 淳・室野 剛隆 |
報文 | 開削トンネルの耐震性能照査例 | 加藤 尚・井澤 淳 |
連載講座 | 基礎設計における諸問題と解決法 第20回杭頭接合部での応力伝達を考慮した設計方法 | 飯塚 正義 |
インフォメーション | 平成24年度地盤工学会賞受賞者の決定/地盤工学会 | |
インフォメーション | 第4回パイルフォーラム技術交流会開催のご案内 「既製コンクリート杭の現状と将来像(既製コンクリート杭のここが強み,ここが弱み)」 | |
読者アンケート |
〈編集趣旨〉
鉄道における技術基準は,明治33年に鉄道建設規定が発布されたことに端を発する。その後,昭和39年には建造物管理規定が定められ,長らく許容応力度法による設計基準が示されてきた。昭和から平成に,国鉄からJRに変わり,設計基準についても限界状態設計法,性能照査型設計法への改訂が順次進められてきた。特に地盤に関わる構造物については,平成19年の土構造物設計標準の改訂を皮切りに,平成24年には基礎構造物設計標準,土留め構造物設計標準,耐震設計標準の3標準が性能照査型設計法へと全面改訂された。
そこで本特集号では,最近改訂した鉄道地盤構造物の設計基準について紹介することとした。性能規定化への改訂にあたっての背景的研究や,基礎や擁壁・橋台など,地盤構造物それぞれに対しての具体的な設計法,試設計例などについて紹介している。これにより,鉄道関係者のみならず,地盤構造物に性能設計の適用を検討されている方々の理解の助けになれば幸いである。