2012年4月号特 集 2011東日本大震災の教訓と復旧-道路・鉄道・港湾・空港- 総括編集 舘山・寺田・菊池 各委員 |
|
巻頭言 | 地震災害と復旧,耐震補強 | 石橋 忠良 |
総説 | 東日本大震災による道路橋の被災から見た今後の課題 | 星隈 順一 |
総説 | 鉄道施設の耐震化に関する現状と今後の課題 | 舘山 勝 |
総説 | 港湾・空港施設の耐震化に関する現状と今後 | 菊池 喜昭 |
各論 | 東北地方太平洋沖地震における地震動の特徴 | 後藤 浩之 |
各論 | 東日本大震災への対応と今後の課題 | 池口 正晃 |
各論 | 道路施設における被害の特徴と復旧の現状 | 佐々木哲也 |
各論 | 高速道路における被害の特徴と復旧の現況 | 土屋 一郎 |
各論 | 鉄道における被害と復旧 | 野澤伸一郎・青木 照幸 |
各論 | 港湾・空港施設における被害の特徴と復旧の現況 | 菅野 高弘 |
報文 | 道路の津波災害と復旧 | 赤川 正一・木我 茂・高松 昭浩 |
報文 | 国道45号気仙大橋仮橋設置工事 | 江口 浩敬・久松 新吾 |
報文 | 北東北の補強土擁壁の被災状況 | 金子 賢治・熊谷 浩二 |
報文 | 郡山地区の高速道路における被害事例と復旧 | 星野 克之 |
報文 | 関東地方の高速道路における盛土の被災状況と復旧 | 長尾 和之 |
報文 | 東日本高速道路における橋梁被害事例と復旧 | 山田 金喜 |
報文 | 三陸鉄道の被害状況と復旧計画 | 野田 軍治・進藤 良則 |
報文 | 東北線梅ヶ沢・新田間における盛土の被災と復旧 | 大沼 国弘・村山 雅史・長澤 徹 |
報文 | 東北線豊原・白坂間179k000m付近切土崩壊と復旧 | 中村 宏・友利 方彦 |
報文 | 京葉線における液状化状況と鉄道構造物 | 和田 旭弘・鈴木 博人・藤原寅士良・高崎 秀明 |
報文 | つくばエクスプレス線利根川東高架橋の被害と復旧 | 岩本 博・米澤 豊司 |
報文 | 地震により崩壊した鉄道法面の復旧事例-WILL工法による被災した法面の復旧- | 石川登志男・田中 利明・島野 嵐 |
報文 | 仙台塩釜港(仙台港区)における公共岸壁の被災状況 | 佐藤 正勝 |
報文 | 小名浜港の被害と復旧 | 西尾 保之 |
報文 | 茨城県内の港湾での被災と復旧 | 米山 治男 |
報文 | 仙台空港基本施設の被災概要 | 水上 純一 |
連載コラム | 現役基礎技術者・研究者が語る 私のステップアップ法 | 古関 潤一 |
連載講座 | 最近の海外の長大橋基礎 第2回現在世界最長の中央支間長を有する斜長橋の基礎-蘇通長江公路大橋- | 呉 智深・張 建東・張 建・王 敬民 |
連載講座 | 基礎設計における諸問題と解決法 第7回高支持力埋込み杭 | 土屋 富男 |
〈編集趣旨〉
あの忌まわしい東日本大震災から,ちょうど1年が経過した。この地震はマグニチュード9という未曾有の大地震であり,震源から遠く離れた首都圏においても液状化被害が生じるなど被害が広域に及んだこと,沿岸部においては想像を超えた巨大津波により甚大な被害が生じたことなど,巨大地震ならではの想定を超えた被害をもたらした。
そこで基礎工では地震後1年の特別企画として,この地震からの教訓や復旧の現状について4号に分けて特集することとし,(その1)として「道路・鉄道・港湾・空港」を取り上げることとした。本号では,各交通施設における特徴的な被害を取り上げて頂き,これまでの被害調査によって得られた知見,現行耐震基準等の見直しの必要性の有無,仮復旧や本復旧に向けた取り組みなど,貴重な報告が多数寄せられた。
昨今,首都圏直下地震の発生確率が4年70%であるとの研究成果も公表され,耐震性が低い既存構造物に対する補強の機運が高まっている。本号が,それら検討の際の一助となることを確信する。なお,今後,「国土保全」,「小規模建築物と地盤の液状化」「建築物と産業施設」についての特集も予定している。