株式会社総合土木研究所

2011年9月号

特 集

立坑建設技術

総括編集 坂梨 利男 委員

巻頭言 立坑建設技術への期待 小山 幸則
総説 立坑の構築技術の課題と展望 小泉 淳
総説 立坑の計画・設計の留意点 長尾 進
各論 道路トンネルの立坑に求められる機能と今後の動向 並川 賢治
各論 鉄道における立坑建設技術と今後の動向 新井 泰・荻野 竹敏
各論 共同溝における立坑の役割と今後の課題 松澤 義明
各論 下水道における立坑建設技術 川相 章
報文 ソイルセメント鋼製地中連続壁工法による山留め・立坑への適用 葛 拓造
報文 狭隘な条件下における立坑建設工事-小田急電鉄小田原線世田谷代田駅付近線増連続立体交差事業 兜 俊彦・伊藤 健治・木元 清敏・永谷 英基
報文 大規模地下鉄建設工事例-円形RC連壁- 多田 幸夫
報文 上向きシールド工法を用いた立坑建設工事 伊賀崎 圭・原 信行・森田 泰司
報文 特殊条件下におけるニューマチックケーソン工法事例 井出 丈志・齋藤 拡・近藤 俊宏
報文 最近の都市型圧入ケーソン工法-アーバンリング工法- 濱田 良幸・松岡 馨
報文 覆工コンクリート連続施工による急速施工技術-立坑スリップフォーム工法- 吉岡 泰邦・塩田 啓介
報文 PCウェル工法の立坑への適用例 倉田 学・山岸 良男・濱田 良幸・水越 和弥
報文 鉄道近接下における地中障害物撤去を伴う基礎杭建設-ケコムカッティングロック工法- 高坪 正明・安井 利成・田中 耕治・宮崎 薫
報文 ケコムセグメント工法による急速施工技術 宮川 健太・森藤 憲正・青山 浩之・高梨 和良
報文 ニューマチックケーソン工法を用いた換気所立坑の近接施工事例 藤木 仁成・齋藤 隆・井澤 昌佳・山下 徹
報文 地すべり対策工事における大深度集水井工事の施工事例 大前 博・今井 拓也
報文 先進導坑掘削による大深度立坑施工-レイズボーラー工法- 清水 邦英
報文 瑞浪超深地層研究所における研究坑道掘削工事 久保 誠・見掛信一郎・池田 幸喜・山本 勝
報文 推進工法用小型立坑構築技術PIT工法 岡山 久雄
報文 全周回転方式による小型立坑築造-アート工法- 鈴木 輝男
寄稿 軟弱地盤地域における鉄道橋の活線直上架替え工事-KTR宮津線円山川橋梁架替え工事- 佐藤 文男・鵜嶋 俊行・川下 光仁
連載講座 日本の吊橋基礎の50年 第18回 総括その1:長大橋基礎の新しい問題と将来展望 吉田 巌
インフォメーション 平成23年度先端建設技術研究開発助成募集のご案内/(財)先端建設技術センター
インフォメーション 第2回パイルフォーラム技術交流会開催ご案内 「場所打ちコンクリート拡底杭」/パイルフォーラム

〈編集趣旨〉

立坑は,集水井戸や基礎のように単独構造として利用する他,地下トンネルや共同溝など地下構造物の換気や排水・分岐構造として利用される。また,シールドトンネル等の発進・到達立坑に利用される場合,施設として機能上必要な構造と作業基地としての仮設構造と兼ねられる場合も多く,目的に応じて様々な機能が求められる。施工技術に関しては,敷地の制約や重要構造物の近接施工などの制約条件下での施工,周辺環境への配慮などニーズに対応した施工技術が求められており,設計的にも,周辺の制約条件,大きさ,形状は様々であり,目的となる構造物に応じて三次元的な挙動を考慮するなど,技術的に配慮すべき点も多い。
 今回の特集では,このように多様化・複雑化する立坑の設計・施工技術,今後の動向を総括するとともに,施工事例を中心に最新の技術情報を紹介する。

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