2011年8月号特 集 最近開業した新幹線の基礎・土構造物 総括編集 青木一二三 委員 |
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グラビア | 東北・九州新幹線の構造物と新技術 | |
巻頭言 | 日本の持続的発展に貢献する鉄道-着目すべき主な視点- | 垂水 尚志 |
総説 | 整備新幹線の概要 | 松橋 貞雄 |
総説 | 新幹線における地盤構造物の技術の変遷 | 舘山 勝・深沢 成年 |
各論 | 東北新幹線(八戸・新青森間)の地盤と構造物の概要 | 綿貫 正明 |
各論 | 九州新幹線(博多・新八代間)の地盤と構造物の概要 | 萩原 秀樹 |
各論 | 整備新幹線の基礎構造物の新技術 | 玉井 真一・青木一二三 |
各論 | 整備新幹線の土構造物の新技術 | 丸山 修・米澤 豊司 |
報文 | 東北新幹線(寒冷積雪地)における土構造物 | 千葉 寿 |
報文 | 超軟弱地盤における12径間連続橋の設計・施工-東北新幹線南部山高架橋- | 山洞 晃一 |
報文 | 鋼管杭の衝撃載荷試験-東北新幹線川去川橋梁- | 中島 活哉 |
報文 | 東北新幹線奥入瀬川橋梁のニューマチックケーソンの設計・施工 | 梅木 信夫 |
報文 | 東北新幹線消雪区間における一体型RC路盤構造の開発 | 野田 軍治 |
報文 | 地盤改良上直接基礎における地盤改良工の施工-東北新幹線干拓高架橋- | 韮山 定志・土居 茂・黒川 敏広 |
報文 | 新幹線最大スパンを有するエクストラドーズド橋と基礎構造 | 玉井 真一・三上美輝雄 |
報文 | 液状化地盤における大規模盛土の設計・施工-東北新幹線青森車両基地- | 西 真幸・早川 雅彦 |
報文 | 九州新幹線博多駅における既設構造物の活用と基礎補強 | 村上 昌彦・田中 郁夫 |
報文 | 山陽新幹線博多総合車両基地における地山補強土工法の設計・施工について | 西田 幹嗣・司城能治郎・村田 一郎 |
報文 | 九州新幹線筑紫トンネル坑口部における土石流対策 | 吉川 豊 |
報文 | 九州新幹線におけるセメント改良補強土橋台の構築 | 青木一二三 |
報文 | 国内最長の営業線直上線路橋と基礎構造物-九州新幹線松原線路橋- | 奥村 誠治・須田 悦次・新谷善四郎 |
報文 | 九州新幹線熊本地区における狭隘箇所の高架橋の回転圧入鋼管杭の設計・施工 | 白石 秀徳・澤石 正道・山下 晃・飛松 直樹 |
報文 | 営業線盛土に近接する高架橋の液状化対策-白川橋梁- | 西 恭彦 |
報文 | 九州新幹線における鋼管矢板基礎の設計・施工-緑川橋梁- | 角田 龍也・牧山 重友 |
報文 | 軟弱粘性土が堆積する長大斜面における切土構造物の設計施工 | 伊藤 直樹 |
報文 | 軟弱地盤における大規模盛土の設計・施工-熊本総合車両基地- | 宮腰 豊 |
寄稿 | 山陽新幹線博多駅付近増設高架橋における地中梁鉛直地盤抵抗の計測 | 近藤 政弘・吉永 一義・澤石 正道・神田 政幸 |
連載講座 | 日本の吊橋基礎の50年 第17回海外の長大橋基礎の実状-日本の基礎工技術のレベルの検証- | 吉田 巌 |
TOPIC | 「地震時における地盤災害の課題と対策-2011年東日本大震災の教訓と提言」を発表/地盤工学会 |
〈編集趣旨〉
東北新幹線は,八戸~新青森間が昨年12月4日に開業し,東京から青森まで全線がつながりました。引き続き,九州新幹線は,博多~新八代間が3月12日に開業し,新大阪駅から鹿児島中央駅への直通列車が走っています。最近の整備新幹線においては,高速列車が走行する軌道の構造は,メンテナンスフリーを実現したスラブ軌道であります。また,構造物は,高速列車が安全に走行できるよう走行安全性に配慮したものにするとともに,橋梁や高架橋のみならず盛土等の土構造物も,レベル2地震動に対する耐震設計がなされています。さらに,東北新幹線では,寒冷地特有の気象条件(積雪,凍結)でも高速列車を安定して運行するための工夫がなされ,九州新幹線では,営業在来線との近接工事や交差工事における安全に配慮した工夫がなされています。
本特集号では,新幹線の最近の開業区間において,これらの課題を克服して建設された橋梁・高架橋等の基礎構造物および盛土・路盤等の土構造物について紹介します。