2011年4月号特 集 耐震診断と耐震補強 総括編集 舘山・山下 両委員 |
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巻頭言 | 予期せぬ外力への備え | 善 功企 |
総説 | 地盤や斜面に関する耐震診断・補強のこれから | 國生 剛治 |
総説 | 地盤構造物の耐震診断と耐震補強 | 龍岡 文夫 |
各論 | 原子力施設の耐震安全性の基本的考え方 | 蛯沢 勝三 |
各論 | 港湾・空港における耐震診断と補強の取組み | 菅野 高弘 |
各論 | 鉄道における耐震診断と補強の取組み | 室野 剛隆・坂井 公俊 |
各論 | 道路における耐震診断と耐震補強への取組み | 星隈 順一・佐々木哲也 |
各論 | 農業用フィルダムにおける耐震診断と補強対策の評価法 | 谷 茂・堀 俊和・増川 晋 |
各論 | 河川堤防における耐震点検と対策の取組み | 佐々木哲也・谷本 俊輔 |
各論 | 建築における耐震評価と補強の取組み | 二木 幹夫 |
報文 | 本州四国連絡橋の評価用地震動と補強の考え方 | 福永 勧・角 和夫・遠藤 和男 |
報文 | 柏崎刈羽原子力発電所における屋外重要土木構造物の耐震補強の取組み | 末広 俊夫・松本 悟 |
報文 | 東海道新幹線における土構造物の耐震対策 | 大木 基裕 |
報文 | 首都圏における鉄道土構造物の耐震性の検討と補強に関する考え方 | 谷口 善則・土屋 尚登・橘内真太郎 |
報文 | 新千歳空港における耐震対策 | 中嶋 雄一 |
報文 | 武蔵水路改築事業における大規模地震時の液状化に関する検討 | 八丈 裕己・太原 浩・河合 久志 |
報文 | 液状化対策を伴う大規模建物の免震レトロフィット事例 | 金子 治 |
報文 | 造成宅地の耐震化対策事例 | 西村 真二 |
報文 | 側方流動で損傷した杭基礎建物の基礎補強 | 山本 博・笹木 浩・高田 健司・内田 明彦・土屋 富男 |
寄稿 | 岩手・宮城内陸地震における二重構造を有する補強土壁の被害と補修工事 | 王 宗建・竜田 尚希・服部 浩崇・辻 慎一朗・太田 秀樹 |
工法紹介 | In-Cap工法(固化改良を併用した既設橋脚基礎構造物の耐震補強工法) | |
工法紹介 | 高耐力マイクロパイル工法 | |
工法紹介 | PDR工法(恒久排水補強パイプ) | |
工法紹介 | ラディッシュアンカー(大径棒状補強体)工法 | |
工法紹介 | ハイビーウォール工法 | |
工法紹介 | NAPPアンカー工法(中空PC鋼棒を用いたコンクリート構造物の補強工法) | |
工法紹介 | STEP工法(インナースクリューを用いた静的締固め工法) | |
工法紹介 | Geo-KONG工法(低騒音・低振動の地盤締固め工法) | |
工法紹介 | プラス工法(土留め不要の非液状化・耐震性渠布設工法) | |
工法紹介 | SIMAR工法(吸水型振動締固め工法) | |
工法紹介 | TOFT工法(格子状地盤改良工法) | |
工法紹介 | SAVEコンポーザー(静的締固め砂杭工法) | |
工法紹介 | KS-EGG工法(低振動低騒音の静的締固め地盤改良工法) | |
工法紹介 | ハットリング工法(液状化現象によるマンホールの浮上抑制技術) | |
工法紹介 | ねじ込み式マイクロパイル工法 | |
初級講座 | 「この式どうやってできたの?どう使うの?」(第18回):粘着力のある場合の土圧 | 龍岡 文夫 |
連載講座 | 日本の吊橋基礎の50年 第13回明石海峡大橋-地盤の概況とルートの選定- | 吉田 巌 |
インフォメーション | 「場所打ちコンクリート拡座杭」第2回パイルフォーラム技術交流会開催ご案内 | |
TOPIC | 「補強土工法を併用したインテグラル橋梁」-新築橋梁構築技術 | 鉄道総研・RRR工法協会 |
インフォメーション | 「橋梁の維持管理今何をなすべきか」講演会開催のご案内 | 首都高速道路技術センター |
〈編集趣旨〉
兵庫県南部地震以降,高速道路や新幹線,港湾,空港,原子力施設など,重要性の高い社会基盤施設に対しては,既設構造物と言えども大地震に対して十分な耐震性を有することが求められております。加えて,想定東海・東南海地震のようなプレート型の地震では,震源から離れた地域における長周期地震動による高層ビルなどの被害がマスコミによって取り上げられ,その対策が急務となっております。しかしながら,既存不適格な施設やビルは未だ多数存在し,全体的に見れば耐震補強の進捗が高いとは言い難い状況にあります。特に,盛土や基礎のような地盤に関わる構造物においては,対象数量が膨大であるここと,補強が困難なことなどの理由によって,概ね手付かずの状況にあります。
そこで本号では,各機関における既設構造物の耐震診断,耐震補強の現状を総括して頂くこととしました。また,地盤構造物に関わる最新の診断法,補強技術を紹介する企画としました。