2011年1月号特 集 建設技術で海外進出 総括編集 平井・山下 両委員 |
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巻頭言 | 海外建設市場に総合力でチャレンジ | 山川 朝生 |
総説 | 官民連携による海外インフラプロジェクトの推進 | 名波 義昭 |
総説 | 開発途上国のインフラ整備とわが国の支援 | 川原俊太郎 |
各論 | わが国鉄道システムの海外展開 | 今村 徹 |
各論 | NEXCO中日本における海外事業の取組み | 鈴木 徹 |
各論 | 海外の水事情と水プロジェクト | 塚原 健一・古本 一司 |
各論 | 港湾・空港分野における海外展開 | 深海 正彦・奥村奈美代 |
各論 | 拡大する世界の原子力発電開発 | 小林 雅治 |
各論 | 韓国における海外建設事業への取組み | 尹 萬根・田村 哲 |
各論 | ベトナムの建設プロジェクト | 大城 温 |
各論 | わが国のODAによるインドの鉄道プロジェクト | 黒瀬 信弘 |
報文 | ドバイ,ブルジュ・ハリファの基礎設計 | 山下 清・本多 剛 |
報文 | ボスポラス海峡横断鉄道建設プロジェクト-海峡横断沈埋トンネルの基礎地盤構築- | 石井 裕泰・花田 幸生・木村 政俊・伊藤 一教・橋本 敦史・檜垣 貫司・八重田義博・小山 文男・中塚 健司 |
報文 | ジブチ・ケンピンスキーホテル | 一色 裕二・船原 英樹 |
報文 | アルジェリア東西高速道路における地すべり | 谷澤 房郎 |
報文 | シンガポールフュージョノポリス建設工事-3Dモデルによる設計・施工の効率化- | 渡辺 博文 |
報文 | シンガポール生活用水確保のための事業 | 梢 進一 |
報文 | フーバーダムバイパス:コロラドリバー橋の施工 | 高徳 裕平 |
報文 | ドバイにおける大規模鉄道建設工事の管理 | 茶林 一彦 |
報文 | 台湾高雄ワールドゲームズメインスタジアムの基礎設計 | 渡邊 秀幸・濱田 純次・山下 清 |
報文 | 中部ルソン高速道路建設工事における火山灰(ラハール)の有効利用 | 井上 洋一・黒田 昌司・猪狩 哲夫 |
報文 | 香港のインフラ整備と香港島西線鉄道工事 | 小久保正博 |
報文 | 台湾で求められる日本のトンネル施工技術-24時間稼働国際ハブ空港直下で難工事を克服- | 山本 祐司・山領 研二・坂田 泰章 |
報文 | 海外における推進工事への取組み-イセキシャーク・アラウンド・ザ・ワールド- | 佐藤 徹 |
報文 | イタリア・メッシナ海峡大橋の現状 | 中村 幸男・柳原 正浩 |
連載講座 | 日本の吊橋基礎の50年 第10回瀬戸大橋-注入コンクリート工事とモルタルプラント船- | 吉田 巌 |
初級講座 | 「この式どうやってできたの?どう使うの?」(第15回):円弧すべり解析法 | 土田 孝 |
〈基礎工〉平成22年(2010年)既刊号総目次 | ||
インフォメーション | 「全国電子地盤図」WEBサイトを公開/地盤工学会 | |
新刊紹介 | 土木遺産-日本編/ダイヤモンド社・関東の地盤/地盤工学会関東支部・プロジェクトX挑戦者たち「瀬戸大橋」/NHKエンタープライズ |
〈編集趣旨〉
昨年10月に羽田空港新滑走路の供用開始と国際線開業,12月には東北新幹線新青森駅まで開業,今年3月には九州新幹線鹿児島ルートの全線開業,東京スカイツリーは12月に高さ500mを超えるなど完成すれば一度は行ってみたい大型プロジェクトが国内にもありますが,日本の社会経済情勢からは,建設投資が以前のように戻ることは難しく,すでに,国内のインフラ整備は主力が維持管理と更新に移っています。一方では,アジアのインフラ需要は今後10年間で8兆ドルと言われていますが,国内に工事が少ないから海外という発想では過去の例から失敗する可能性が極めて高いとの警告もあります。開発途上国を中心として国際協力を積極的に展開し,道路,鉄道,港湾,エネルギーなど幅広い分野に,また,地球環境問題への対応など開発途上国の自然・社会・経済的条件に適合した技術開発,技術移転などわが国の経験・技術・ノウハウの活用が求められていることは間違いありません。温暖化関連,水など環境技術,あるいは新幹線,電力,高速道路など高度な技術を必要とするインフラ整備はいたるところで計画され,仕事の種はいくらでもあると言われています。海外進出のリスクを理解し,慎重な判断が望まれますが,得意の分野で海外に夢と活路を見出すのも一方策ではないでしょうか,ということで海外特集を組んでみました。