2010年9月号特 集 グラウンドアンカー工法の技術動向 総括編集 舘山 勝 委員 |
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巻頭言 | グラウンドアンカー工法の発展に期待する | 海野 隆哉 |
総説 | グラウンドアンカー工法の技術の変遷 | 山田 浩 |
各論 | 海外事故例から学ぶグラウンドアンカーの課題と対策 | 久保 弘明・G.S.リトルジョン・ジョン・サンダース |
各論 | グラウンドアンカーの耐久性と維持管理のポイント | 山崎 淳一 |
各論 | 建築物における本設地盤アンカーの恒久使用 | 森脇登美夫 |
各論 | グラウンドアンカーによる構造物浮き上がり対策 | 森山 智明・土屋 尚登 |
各論 | グラウンドアンカーの維持管理 | 藪 雅行 |
各論 | 高速道路におけるグラウンドアンカーの維持管理への取組み | 藤原 優・竹本 将・横田 聖哉・酒井 俊典・常川 善弘 |
各論 | グラウンドアンカーの健全度調査法 | 森 孝之 |
報文 | 大規模地すべり対策における長尺グラウンドアンカーの施工 | 田久 勉・下田 薫・川崎 廣貴 |
報文 | 鉄道複線化工事におけるグラウンドアンカー併用切土施工 | 山田 孝弘・渡辺 健治 |
報文 | 岸壁・護岸補強アンカー工法 | 竹家 宏治・鶴見 利明 |
報文 | 急傾斜地の建物への本設斜め地盤アンカーの採用事例 | 橋本 康則・金子 正・甲賀 一也・森脇登美夫 |
報文 | 擁壁に用いた本設斜め地盤アンカーの事例 | 岩田 曉洋 |
報文 | 既設アンカーの補修・補強事例 | 末吉 達郎 |
報文 | 回収式削孔ビットを用いた拡径型アンカーの施工 | 岡崎 賢治・三上 登・菅 浩一・外崎 亘 |
報文 | 繰返し注入型アンカーの施工と周面摩擦抵抗値の評価 | 別府 正顕 |
報文 | 高周波誘導加熱を利用した除去式アンカーの施工 | 鈴木 武志 |
報文 | 高周波衝撃弾性波法によるグラウンドアンカーの調査事例 | 吉川 正浩・坂本 浩之 |
報文 | 小型・軽量メンテナンスジャッキの開発とアンカー緊張力の面的調査 | 酒井 俊典・横田 聖哉・竹本 将・藤原 優・常川 善弘 |
報文 | 物理探査手法を用いたアンカー工評価法 | 村田 芳信・八嶋 厚・馬 貴臣・沢田 和秀 |
報文 | 既設アンカー緊張力モニタリングシステムの紹介 | 藤澤 和範 |
報文 | 遠心力模型を用いたアンカー工の地震時の挙動に関する検討 | 太田 敬一・竹家 宏治 |
初級講座 | 「この式どうやってできたの?どう使うの?」(第11回):ボイリング検討式 | 三宅 紀治 |
連載講座 | 日本の吊橋基礎の50年第6回瀬戸大橋-地盤の概況と基礎工調査の進め方- | 吉田 巌 |
インフォメーション | 巨大地震による土構造物の崩壊プロセスを再現/清水建設(株) | |
インフォメーション | 「高支持力杭の根固め部について考える」/パイルフォーラム(株) |
〈編集趣旨〉
グラウンドアンカー工法は1957年,日本で初めて藤原ダムにおいて使用されました。その後,特に仮設支保工の分野では無くてはならない存在となり,実に多くの工事に使用されております。また,1988年には土質工学会(現,地盤工学会)においてアンカーの設計・施工基準が制定され,永久アンカーとしての2重防食技術が示されました。これを契機に永久アンカーとしての使用実績も急増し,最近では大地震に対する斜面や構造物対策としての使用が増加しております。一方で,基準化される以前に構築された耐久性の低いアンカーにおいては,既に50年程度経過したものもあり,日本のみならず世界的にも維持管理上の課題が顕在化している状況にあります。
本特集号ではこれらの状況に鑑み,グラウンドアンカー工法の現状を総括するとともに,信頼性向上への取り組み,最新の維持管理手法,新たな適用法,新工法などの技術動向について紹介することにしました。本特集号は,グラウンドアンカーの維持管理に携わる方々,工事への適用をお考えの方々の参考となることを確信いたしております。