株式会社総合土木研究所

2010年1月号

特 集

基礎工における地球温暖化対策と省エネ

総括編集 塩井・梅野 両委員

巻頭言 気候変動に備える 近藤 徹
総説 地球温暖化対策に関するわが国の施策と地中熱利用 唐沢 潔
総説 国土交通省の環境政策 鈴木 通仁
各論 地球温暖化対策と社会的責任 足達英一郎
各論 地中熱利用システムの地球温暖化対策への貢献 長野 克則
各論 建築における地球環境負荷の把握 薬袋 寿紹
各論 建設機械の地球温暖化対策 松本 毅
各論 港湾における地球温暖化への適応策 辛嶋 亨
各論 地熱発電をめぐる技術上の課題 海江田秀志
報文 東京スカイツリー地区での地中熱利用 末岡 利之・岡垣 晃・張本 和芳
報文 地中熱を利用した冷暖房住宅等の施工-ドイツ等の事例- 梅本 慶三
報文 場所打ちコンクリート杭を利用した土壌蓄熱の実施例 大淵 敏行・小林 陽一
報文 場所打ち杭を用いた地中熱空調システム-システム概要と実物件での適用例- 関根賢太郎
報文 地中熱・太陽熱の利用となる基礎杭とその工法-大地共生の技術で悔いを残さずに杭を活かす- 宮本 重信・金森 英二・橋詰 善光・岡田 憲幸・永井 二郎・竹内 正紀
報文 鋼管杭方式を中心とした地中熱利用システムの実施例 中村 靖
報文 地中熱・排熱利用の新しい融雪システム 松岡 茂・渡辺 忠朋・杉本 幸隆・柳 博文
報文 高支持力杭のCO2削減効果 中川 太郎
報文 CO2地中貯留技術の現状と今後の展望 駒田 広也
報文 大口径プレキャスト円管を利用した風力発電設備の開発 小林 修・浅野 均・佐藤 郁・山中 典幸・安井賢太郎
   -コンクリート製筒状構造物の急速施工技術「STEPSタワー工法」-
報文 丸太打設による軟弱地盤対策-地中カーボンストック- 沼田 淳紀・久保 光
報文 排出泥土低減・硬化材削減型ソイルセメント連続壁-ECW工法 大谷 守
報文 地球温暖化対策と掘削土再利用連壁(CRM)工法-運行車輌低減によるCO2排出削減- 遠藤 堅一・織田 茂・阿部 孝敏
報文 既存深礎の活用 宮田 章・吉貝 滋・村松 匡太・井上 智晶
報文 積雪寒冷地に建設するホワイト・データー・センターの冷熱源・電力源システムの開発 媚山 政良
報文 港湾・空港工事におけるグリーン調達の取組みと環境負荷低減効果 前川 直紀
報文 環境に優しい地盤改良工法-ファイバードレーン工法- 中川 幹雄
報文 セメント系固化材を用いた地盤改良におけるCO2削減の試み-ヒートソイル工法- 松下 恭司
初級講座 住宅基礎地盤の失敗例に学ぶ(第31回):後背湿地上に盛土を行ない沈下した事例 河野 文顕
初級講座 「この式どうやってできたの?どう使うの?」(第4回):Coulomb土圧 龍岡 文夫
〈基礎工〉平成21年(2009年)既刊号総目次

〈編集趣旨〉

今後の経済成長のための技術開発の柱の一つとして産業界では地球温暖化対策が取り上げられています。折しも鳩山首相は1990年比25%削減を世界に公約しました。人類が地球上で生活環境を末永く守っていくための社会的な義務にもなろうとしています。基礎工の分野にも同様の要請がされ,技術評価の対象とされると推測されますが,どのようなことが温暖化対策になるのか途惑うことが多いのも現状と思われます。  そこで,温暖化対策を巡る経緯,温室効果ガス(CO2,メタンガス等)と気温上昇の関係,法的な規制の動き,基礎工法が貢献できる対策,基礎工事から排出されるガスの低減方法,工法の合理化と省エネの方法などを特集して関係者の参考に供するものであります。

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