2009年11月号特 集 土壌・地下水汚染の対策技術 総括編集 平井・三反畑 両委員 |
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巻頭言 | 建設工事と改正土壌汚染対策法について | 嘉門 雅史 |
総説 | 土壌汚染対策の現状と展望 | 平田 健正 |
各論 | 土壌汚染対策法の改正によって,どこがどのように変わるか-改正の経緯と改正のポイント- | 佐藤 雄也 |
各論 | 地下水環境から見た汚染対策の現状と課題 | 西垣 誠・菅野 雄一 |
各論 | 自然由来の重金属等を含む建設発生土への対応 | 品川 俊介 |
各論 | 環境サイトアセスメントフェイズとわが国の課題 | 西田 道夫 |
各論 | 土壌・地下水汚染の分野別対策技術の現状と課題 | 酒見 卓也 |
各論 | 改正法後の土壌汚染対策ビジネスの方向性 | 光成 美樹 |
報文 | 土壌・地下水汚染における環境リスク評価 | 中島 誠 |
報文 | 土壌汚染におけるオンサイト迅速分析法 | 野々口 稔 |
報文 | 土壌・地下水の油汚染に対する調査方法 | 根岸 基治 |
報文 | 自然由来重金属汚染に対する調査方法 | 野田 典広 |
報文 | 迅速分析手法による自然由来重金属等の評価 | 糸永 眞吾 |
報文 | 簡易な地下水汚染予測ツールの検討 | 菱谷 智幸 |
報文 | 土壌・地下水汚染調査のボーリングとサンプリング | 田中 良郎 |
報文 | マイルドフェントン法-ジェットブレンド工法による原位置浄化技術 | 仲山 賢治・川端 淳一・永井 文男・君塚 健一・海老原 孝 |
報文 | 表層CO2ガスによる油汚染土壌調査とファイトレメディエーション | 田崎 雅晴・浅田 素之 |
報文 | 原位置酸化分解技術と実施例 | 伊藤 豊 |
報文 | 建築地下工事における自然由来の基準超過土の対策技術と実施例 | 青木 雅路・岩本 宏・矢部 誠一 |
報文 | ソイルツイスター工法によるVOCs・重金属・ダイオキシン汚染土の対策技術 | 栖原 秀郎 |
報文 | 現位置浄化技術の取組みと情報化施工技術を活用した大規模浄化対策事例 | 石原 吉雄・黒台 昌弘・野原 勝明 |
報文 | 土壌油分の微生物分解による対策実施例 | 大橋 貴志 |
報文 | リン酸カルシウムのナノ表面反応を利用したフッ素等汚染土の不溶化技術 | 袋布 昌幹・丁子 哲治・澤田 昭吾・堀 浩明 |
報文 | VOC(揮発性有機化合物)の原位置浄化技術 | 田熊 康秀・辻 哲廣 |
報文 | オゾン酸化法による油・VOCs汚染の浄化促進対策 | 日野 成雄・川上 智・鎌田 雅美 |
報文 | PCB汚染土壌浄化技術と大型設備 | 平賀 夕佳・野口喜美夫・中島 卓夫・高柳 周二 |
初級講座 | 住宅基礎地盤の失敗例に学ぶ(第29回):傾いた基礎の修復はどうするか | 須々田幸治 |
初級講座 | 「この式どうやってできたの?どう使うの?」(第2回):N値からEを求める | 神田 政幸 |
〈編集趣旨〉
土壌・地下水汚染対策として,2003年4月施行された土壌汚染対策法が,2009年4月改正され,政省令の内容が固まりつつあります。改正の内容や経緯は本文を参照していただくとして,改正法を実効ある制度とするために,汚染状況の把握と管理の充実を目指して,新しい調査手法や対策技術が開発され,実用化されています。2008年9月には,東京都は豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に対し,新技術や新工法を募集し120社を超える応募があり関心の高さが窺われました。新市場への移転自体はやや流動的で,対策工事の予定も遅れ気味と思われますが,わが国全体としては,土壌・地下水汚染の調査や対策工事は必要性が間違いなく増加します。これらの事業に参加するためには最新技術や法的な現状の把握は欠くことが出来ません。本特集号は,土壌・地下水汚染の現状や課題を,法制度と最新技術を中心にまとめたもので,読者の参考になるものと確信します。