2008年3月号 特　集 基礎工事用機械の最近の動向 総括編集　平原　勲　委員

巻頭言	多様化する基礎工事用機械	千田　昌平
総説	建設機械の環境対策	中野　正則・廣松　新
各論	基礎工事用機械の技術変遷と課題	青柳　隼夫
各論	海外の基礎工事用機械の動向	気仙　哲夫
各論	基礎工事用機械の環境対策技術の現状	青柳　隼夫
報文	建設機械による無人化施工とその事例	建設無人化施工協会技術委員会
報文	機械化・無人化された小さなニューマチックケーソン－スリムケーソン工法－	近藤　俊宏
報文	岩盤に設置された鋼管杭の撤去－岩盤鋼管杭工法の適用事例－	塚原　悌信・山本　成佳・石村　英彦・竿田浩一郎
報文	油圧圧砕式の地中障害物撤去工の新技術
	―Ａ－ＣＲ工法（アブソリュートクラッシング工法）―	衣笠　正則
報文	Ｈ型PC杭の硬質地盤先行掘削圧入工法の開発
	―ＮＡＴＴＹYオーガ（Ｎａｒｒｏｗ　ｗｉｄｔｈ　Ｔｗｉｎｒｏｄ　＆　ｍｏｔｏｒ　Ｔｙｐｅ）―	砂子　洋一
報文	スクリューパイルＥＡＺＥＴ工法と施工例	梅田　雅芳
報文	高い貫入力を有するバイブロマシンとその施工例－伸縮型リーダー装着－	松崎　雄二
報文	ＣＤ工法と市街地における施工例	上明戸智行
報文	特殊小型機による狭隘地での地盤補強施工例	長坂　光泰・菅澤　才幸・楢田　智之
報文	ケリーバーおよび吊下げ方式のＣＳＭ機と施工事例	佐久間誠也・バウアー工法研究会
報文	東京駅八重洲口開発計画南棟新築工事－ＴＲＤ工法－	上浪　鉄郎・鈴木　雄三
報文	横引き式遮水シートによる地下遮水壁構築工法
	―ラテナビウォール工法－	西村　晋一・横山　勝彦・河田　雅也
報文	原位置混合撹拌工法による大深度施工実証実験
	―夢の施工深度１００mをめざして―	竹内　明英・荒井　政男・鈴木　庫雄・遠藤　堅一
報文	気泡連行法：油汚染土壌浄化技術	今立　文雄・川端　淳一
報文	地雷除去機の普及と土地の有効利用	生田　正治
報文	基礎施工用機械一覧	青柳　隼夫
初級講座	住宅基礎地盤の失敗例に学ぶ（第９回）「各地の地盤特性と特殊土」	水谷　羊介
インフォメーション	インターマット２００９（ＩＮＴＥＲＭＡＴ）出展企業募集
新製品紹介	ハンディタイプレーザー距離計の新機種を発売／ライカジオシステムズ㈱
新刊紹介	土木遺産Ⅱ／それでもピサの斜塔は倒れない／アーバンストックの持続再生

〈編集趣旨〉

最近の建設工事は，軟弱地盤での大型工事や都市内での輻輳した工事，また災害現場など危険箇所での作業が多くなってきている。さらに工期短縮や省力化が求められている。 これらの工事が可能となるのは，建設機械の発展が大きく貢献しているのである。
　最近の建設機械には，さらなる課題として①機械の排出ガス規制，②機械の低騒音低振動化，③建設機械のリサイクル化，④建設廃材の再利用などの環境創造型の機械，⑤建設機械のデザイン化，⑥省エネルギー化等がある。
　そこで，本特集号の総説では建設機械における地球環境との調和策について取り上げ，これらの課題と対策について記述して頂く。
　さらに，基礎工の施工法や施工機械の国内外の技術動向の変遷，さらに技術史等大変興味のある調査データから基礎工事用機械の技術変遷と課題を取り上げている。
　また，建設機械の果たす大きな役割については各具体的事例の中で記述してある。
　この特集号が最近の建設機械の課題やこれからの動向について読者の皆様のお役に立てれば幸いである。