2007年9月号特 集 観測施工とその情報活用 総括編集 岡野・藤田 両委員 |
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巻頭言 | 観測施工における情報の有効利用について | 鈴木 明人 |
総説 | 国土交通省における施工現場の情報化について | 山田 晴利・田中 洋一 |
総説 | 建設施工における情報の役割と活用方法 | 建山 和由 |
各論 | 最近の計測技術と計測管理の考え方 | 大西 靖和 |
各論 | 地盤情報と施工情報に基づく建築基礎の品質管理システムの考え方と適用例 | 田村 昌仁・菊地 康明・水谷 羊介・久保 豊・佐藤 秀人 |
各論 | トータルステーションを用いた出来形管理 | 金澤 文彦・阿部 寛之 |
各論 | 地盤工学におけるGIS(地理情報システム)の利活用の現状と可能性 | 江崎 哲郎 |
各論 | 基礎工事に用いる計測機器の高性能化と将来展望 | 須賀原慶久 |
報文 | 海上工事における観測施工(ケーソン据付の無人化施工) | 眞鍋 匠 |
報文 | RTK―GPSを用いた埋立地盤の施工管理-関空2期工事- | 藤原 辰彦・小松 憲三・伊藤 康佑 |
報文 | GPSを用いた盛土締固めに関する情報化施工 | 大窪 克己・藤岡 一頼 |
報文 | GPSを用いた高橋脚の鉛直施工性計測と施工情報活用 | 小林 雅幸・後藤 健二・黒台 昌弘・奥村 敬司 |
報文 | さがみ縦貫道路海老名北ジャンクションにおける軟弱地盤の観測施工 | 大窪 克己・日比野進弘・佐藤 淳 |
報文 | 中間層にパイルド・ラフト基礎で支持された超高層建物の施工時沈下挙動観測 | 中西 啓二・三橋 建 |
報文 | リバウンド計測値に基づく新築建物と既存建物との接続部の挙動評価 | 甲村 雄一・佐藤 英二・杉浦 清史 |
報文 | 大規模土木工事におけるIT土工管理システム(KITEC)の活用 | 植木 睦央 |
報文 | 建設ロボットによる掘削作業の自動制御技術の開発 | 山元 弘 |
報文 | 自動化オープンケーソン工法(SOCS)を用いた最近の施工事例 | 秋田 満留・津川 優司 |
報文 | 鉄道近接工事におけるニューマチックケーソンの施工と動態観測 | 武内 繁一・江島 武・後藤 隆・倉知 禎直 |
報文 | LPG岩盤貯槽掘削における情報化施工-波方国家石油ガス備蓄基地- | 加藤 元彦・前島 俊雄・平井 秀幸 |
報文 | Webとデータベースを用いた新しい施工管理手法の活用 | 古屋 弘 |
報文 | 薬液注入工事における周辺構造物への影響監視と施工管理 | 島田 俊介・小山 忠雄 |
報文 | PVD打設における油圧管理指標による排水層判定の事例 | 野村 忠明・吉川 雅史・松田 安正・三浦 哲彦 |
初級講座 | 住宅基礎地盤の失敗例に学ぶ(第3回)「小規模建築物の基礎・地盤に関わる法令と地盤保証」 | 新松 正博・斉藤 博 |
TOPIC | 長崎県西海橋(昭和30年開通)の設計原図が見つかる | 吉田 巌 |
〈編集趣旨〉
基礎や土工の施工にあたっては,地盤を代表として多くの不確定な要素が存在する。地質調査の段階で,これらの不確定な条件を十分な精度で予測することが困難な場合もしばしば見られる。また地盤条件や環境条件からの厳しい制約を受ける建設工事がますます増大してきているなかで,周辺への影響を極力軽減し,所定の工期内に安全に工事を遂行することが常に求められている。このため,土質工学の父と言われるテルツァギがその著書で提唱した「施工観測」の考え方を基本に,工事を進めながら情報を得て施工を進めることが行われ,多くの成果が得られてきている。 最近では,建設ロボットの遠隔操作や無人化施工など,計測機器やコンピュータを用いた建設機械の動作支援や,多くの工事から蓄積されたデータの共有化やその活用など,計画・設計分野への展開が広範囲に見られる。そこで,最近の観測施工について,基礎的な課題や展望,その利活用による効果や実際の出来映えを含めて,最新の代表的な事例とともに紹介する。