2005年12月号特 集 基礎の沈下予測と制御 総括編集 桑原文夫 副委員長 |
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巻頭言 | 構造物の沈下予測とこれからの設計 | 吉田 巌 |
総説 | 基礎の変位予測における土質力学の基本問題 | 龍岡 文夫 |
各論 | 地盤挙動と地盤構造物相互作用の非線形解析の実験的アプローチ | リチャード J.ジャーディン・西村 聡 |
各論 | 建築基礎設計における沈下予測の考え方 | 桑原 文夫 |
各論 | 地盤反力係数の寸法効果に及ぼす地盤変形特性の応力レベル依存性と非線形性の影響 | 古関 潤一・倉知 禎直・緒方 辰男 |
各論 | 道路橋示方書における基礎の沈下の取扱い | 石田 雅博 |
各論 | 鉄道の基準における沈下の扱い | 青木一二三 |
各論 | 港湾の施設の技術上の基準における沈下の取扱い | 菊池 喜昭 |
各論 | 建築の設計基準における沈下の扱い | 二木 幹夫・青木 雅路 |
報文 | 日本海東北自動車道神林高架橋の基礎の沈下予測 | 広瀬 剛・鈴木 永之・福永 靖雄・木村 亮 |
報文 | 地下鉄東西線荒川・中川橋梁における近接施工管理 | 中島 宗博・羽矢 洋 |
報文 | 大阪駅改良工事における高架橋沈下抑制対策 | 坂本 寛章・石原 利信・岡 久資 |
報文 | 先端プレロード場所打ち杭の施工事例 | 谷口 善則・齋藤 貴 |
報文 | 埋立地の地盤沈下予測と対策 | 渡部 要一 |
報文 | 神戸空港護岸建設工事における沈下管理 | 吉井 真・高橋 嘉樹 |
報文 | 耐液状化地盤改良を併用したパイルド・ラフト基礎の沈下評価 | 山下 清・山田 毅・中山 信雄・宮下 昭広 |
報文 | 高層建物逆打ち施工時の鉛直変位挙動 | 中西 啓二・堀田 洋之・桂 豊 |
報文 | 沈下低減杭により床の不同沈下を抑制した大規模工場 | 渡邉 徹・長尾 俊昌・真島 正人・中川路 勇 |
報文 | 超高層建物を支持する杭長の異なる摩擦杭を利用したパイルド・ラフト基礎 | 鈴木 直子・関 崇夫・茶谷 文雄・佐俣紀一郎・田中耕太郎 |
報文 | 大型タンク基礎の設計と沈下挙動 | 小坂 正明 |
初級講座 | 基礎の設計―耐震設計のポイント(第12回) | 福武 毅芳 |
〈編集趣旨〉
基礎の設計において,安全性(極限支持力)と使用性(沈下制御)の検討が必要である。現実の構造物では前者の発生確率はきわめて小さいから,極限状態を目にする機会は少ないが,後者はかなりの頻度で発生する。両者ともに必要な検討事項であるが,従来の設計法では支持力の検討と称して沈下の検討も暗に含む場合のように,両者が明確に区別されないことがある。ところが最近の性能設計では,実際に起こると予想される沈下量をできるだけ正確に予測し,陽な形で使用性の検討を行うことが求められようになった。そこで,各種構造物の基礎構造において,沈下の検討をどのように設計に取り入れているかという点に焦点を絞って特集を企画することにした。報文では各種の構造物の設計・施工において,沈下に関する問題を克服した事例を紹介する。