2005年10月号特 集 新潟県中越地震の教訓と対策 総括編集 舘山・桂 両委員 |
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グラビア | 新潟県中越地震の災害と復旧状況 | |
巻頭言 | 社会基盤に求められる防災耐力 | 石原 研而 |
総説 | 崩壊した土構造物の原状復旧から強化復旧へ | 龍岡 文夫 |
総説 | 新潟県中越地区の地質と地震被害 | 酒井 運雄 |
総説 | 土木構造物における教訓 | 小長井一男 |
総説 | 建築物の基礎および宅地の被害と教訓 | 田村 昌仁・井上 波彦・平出 務 |
各論 | 新潟県中越地震の震源域における地震動特性 | 澤田 純男・後藤 浩之 |
各論 | 一般道路の被害と復旧 | 古関 潤一 |
各論 | 高速道路の被害と復旧の考え方 | 望月 秀次・吉村 雅宏・諫山 武歳 |
各論 | トンネルの地震被害と復旧の考え方 | 朝倉 俊弘 |
各論 | 新潟県中越地震における鉄道構造物の被害と教訓 | 舘山 勝・加藤 正二 |
各論 | 電力施設の被害と復旧 | 大友 敬三・朱牟田善治・橋本 修一 |
各論 | ライフラインの被害と復旧の考え方 | 安田 進 |
各論 | 新潟県中越地震前の降水状況 | 二瓶 泰雄 |
各論 | ため池の被害と復旧の考え方 | 毛利 栄征・松島 健一・堀 俊和・谷 茂 |
各論 | 自然斜面の崩壊と土砂災害 | 櫻井 正明・後藤 聡 |
各論 | 切土斜面の地震被害 | 大塚 悟 |
報文 | 関越自動車道の被害と復旧工事 | 諫山 武歳 |
報文 | 在来線鉄道の土構造区間における被害と復旧 | 森島 啓行・猿谷 賢三・相沢 文也 |
報文 | 鉄道トンネルの復旧 | 清水 満 |
報文 | 信濃川発電所(調整池)の被害と復旧計画(案) | 島峰 徹夫・冨田 修司・馬場 敏宏・目時 政紀 |
報文 | 河川堤防の被害と復旧 | 石原 雅規・杉田 秀樹 |
報文 | ため池および養鯉施設の被害 | 関川 力 |
報文 | 芋川の河道閉塞地すべりの特徴 | 豊田 浩史 |
報文 | 高町団地の宅地被害 | 田村 昌仁・釜井 俊孝・松下 克也・林 宏一・若井 明彦・石田 勇人・村尾 英彦・市川 健 |
報文 | 長岡高専における建屋被害と被害原因の検討 | 尾上 篤生・猪爪 高見・福武 毅芳・堀田 洋之 |
報文 | 免震建物の地震観測記録と振動解析 | 細澤 治・小室 努・吉村 智昭・溜 正俊・鴇田 隆 |
初級講座 | 基礎の設計―やさしい基礎知識―(第39回) | 龍岡 文夫・菊池 喜昭 |
初級講座 | 基礎の設計―耐震設計のポイント(第10回) | 福武 毅芳 |
インフォメーション | 最近の薬液注入工法技術研究発表会を開催/地盤注入開発機構 | |
書評 | 「液状化現象」山海堂/「土木遺産」ダイヤモンド社 | |
トピック | 「第16回国際地盤工学会議」が大阪で開催 |
〈編集趣旨〉
早いもので,新潟県中越地震から1年が経過しました。この地震は,兵庫県南部以降はじめて震度7を記録した大地震であり,多くの特徴的な被害と教訓を残しました。営業する新幹線の初めての脱線,山間地での盛土や断層近傍でのトンネル被害,自然斜面の被害と河道閉塞,また,直前の台風23号が被害に与えた影響などについても問題となりました。一方,被災箇所の復旧に関しては,地震後速やかに,ただ端に旧に復するのではなく強化復旧を行うということなどが土木学会から提言されました。
そこで本特集号では,今回の地震によって得られた新たな知見や教訓,1年経った現在の復旧状況など,中越地震に関する最新の情報を紹介することとしました。執筆者はいずれも各分野で活躍されている方々であり,今後の地震対策を考える上で,必ずや,読者の皆様の参考となることを確信しております。