2004年2月号特 集 日本の技術による海外橋梁基礎の建設 総括編集 森谷 俊美 委員 |
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巻頭言 | 海外における橋梁事業の動き | 荒牧 英城 |
総説 | 海外橋梁プロジェクトの実施上の要諦 | 大島 久 |
各論 | 日本企業による海外橋梁案件施工の実績 | 遠藤 博之 |
報文 | コンゴのマタディ橋の基礎 | 春日 昭 |
報文 | ミャンマー橋梁技術の10年のあゆみ | ウ ハン ゾウ・高城 信彦 |
報文 | パクセ橋(Lao-Nippon Bridge)の下部工の施工 | 菊地 弘・土屋紋一郎 |
報文 | フィリピンにおける大口径場所打ち杭による多柱式基礎の施工―第2マクタン橋建設工事 | 前田 彦也・本田 英尚・椎野 武幸 |
報文 | マレーシア・シンガポール第2連絡橋の基礎工 | 亀田 均・崎山 郁夫 |
報文 | 奇跡にトライしたインド・ニザムディン橋の基礎工 | 奥田 孝之 |
報文 | 厳冬期のモンゴル・ドッドセルベ橋コンクリート基礎工の施工 | 丸岡 健二・高井 好巳 |
報文 | カザフスタン・イルティシュ橋の基礎工 | 本庄 英夫 |
報文 | 日本―エジプト友好橋(スエズ運河架橋)の基礎工 | 石建 憲章・上迫田和人・片桐 冬樹 |
報文 | トルコの第2ボスポラス橋の基礎工 | 本庄 英夫 |
報文 | 中国・香港青馬橋下部工の施工記録 | 嶋津 洋二・竹内 光 |
報文 | 日本・パラオ友好橋の基礎工 | 柏村 友彦・織田 一郎・福下 敏至 |
報文 | ホンジュラスのデモクラシア橋の下部工 | 服部 誠之・原田 雅男 |
寄稿 | 地山補強土式土留め壁工事における大径棒状補強体施工事例 | 丸山 輝保・高木 慎一・高野 令男 |
寄稿 | 平成15年十勝沖地震におけるグラベルドレーンの液状化防止効果 | 加藤 満・田中 幸芳 |
寄稿 | 原位置長期耐久性確認試験中間(3年目)報告 | 太田 想三 |
初級講座 | 基礎の設計―やさしい基礎知識―(第23回) | 龍岡 文夫・菊池 喜昭 |
初級講座 | 基礎の設計―やさしい設計のポイント―(第23回) | 中島 聡 |
〈編集趣旨〉
日本企業による海外橋梁の建設は,戦前の旧植民地における建設事業から始まり,本格的には東南アジアにおける戦後賠償に基づく事業からスタートしたといえます。その後,日本の国際貢献としてのODAによるアジア・アフリカ地域における橋梁建設が実施されるようになり,最近では,世界水準に達した日本の経済力と橋梁建設技術を背景として,欧米の建設業者との競争に打ち勝っての建設事業も行われるようになってきています。
今回の特集は,この日本企業による海外橋梁基礎の建設に焦点を当てるものです。海外における橋梁の基礎工事は,現地の労働力,資材を多量に必要とし,現地の社会・経済環境の影響を強く受けることになります。このため,対象橋梁としては,アジア,アフリカ,中近東,中南米等なるべく広い範囲を取り上げました。国内とは異なる契約形態,設計・施工基準や工事環境の中で,日本企業がどのような創意工夫をして橋梁の基礎工事を行っているかを紹介します。